インターン学生は何を感じ取ってくれた? 渋谷未来デザインの魅力をきいてみる

永沼理奈 / 髙木麻衣 / 手塚颯一朗
(渋谷未来デザイン インターン)

 

「インターンの学生さんたちは、渋谷未来デザインで有意義な時間を過ごしてくれただろうか…」

昨年度、渋谷未来デザイン(FDS)としてはじめてのインターン学生を迎えました。FDSのプロジェクトに参加してもらったり、気になるプロジェクトについては関係企業や区の方々に自分でインタビュー取材をしてもらったりと、渋谷で起きている様々なアクションを間近で感じてもらいましたが、それを通じてなにか学びを得てもらうことはできたのか——。おそるおそるではあるものの、先日インターン期間を終えた3人の学生メンバーに、活動を振り返ってもらいました。

 

取材・文/天田輔(渋谷未来デザイン)

 

髙木 私はFDSでのインターンに取り組むなかで、社会を少しでも良くできるような仕事に就きたい、と思うようになりました。会社というのは利益を求めるだけでいいのか、と考えるようになって。いま就職活動をするなかでも、その会社の利益がきちんと社会に還元されているかどうかを意識しています。自分が頑張った成果で世の中にどういう影響を与えられているのかを考えながら活動できる社会人になりたいと思っています。

 

永沼 私は高校生の頃から社会貢献活動に興味があったんですが、社会貢献の仕方は様々なんだと実感しました。活動を裏側から支えている人たちも多くいて、社会貢献といってもほんとうにいろんな関わり方があるということを知れたのが学びだったと思います。

 

手塚 区役所の方と話して、渋谷区としてどういうふうにまちを盛り上げているのかを知ることができました。僕は官民連携に関心があって、実際にその様子を現場で見ることができたり、今後どういうイベントに渋谷区として参入できるのかを考えたり、官民連携というものをダイレクトに体感することができました。

 

——FDSに対する印象は、インターンをする前と後で変わりましたか?

 

髙木 最初は、渋谷に関する大きなイベントごとを手がけているという印象だったんですが、実際に参加してみると、朝のセンター街の清掃活動などまで幅広くあって、なんでもできる、なんでも屋さんみたいだなと思いました。

永沼 私も、自分の想像以上に幅広い分野に携わっているんだなと感じました。いろんなところからまちをより良くしていく活動をされているのがわかりました。

 

——ではいま皆さんが思うFDSの魅力はどんなところだと思いますか?

 

手塚 渋谷を盛り上げている、というところだと思います。渋谷はいろんな人が多くて、若者が騒いでまわりに迷惑をかけてしまったりという悪い意味で盛り上がっている場合もあるなかで、しっかりコンセプトをもっていろんな企業と協力して、言葉を選ばずにいえば「正しく盛り上げてる」という印象があります。盛り上げて成果につなげているというところが魅力だと思います。

髙木 活動に参加してみて、ほんとうに渋谷に対する愛に溢れている人たちの集まりなんだなと思いました。そこがFDSの魅力だと思います。以前、長田事務局長にインタビューさせていただいたときに、「お金を稼ぐことは目的じゃなくて手段だから、愛がないと続けられない」とおっしゃっていたのがすごく印象的で。ほんとうに皆さん渋谷をより良くしていこうとか、いまある良さを守ってこうという意識を持って働かれているのが素敵だなと思っています。

 

<最後に、インターンの活動を通して得たものは何だったのか、ひとことで書いてもらいました>

 

永沼 インターン活動のなかで、これまであまり経験がなかったインタビュー取材をたくさんさせていただきました。私はもともと緊張しやすいタイプなんですけど、相手に「共感」をすることで、話しやすくなったり、会話が広がったりするのだと気付くことができました。
また、共感することで生まれる繋がりというものがあって、それが発端となっていろんな変化が起きていくのだと感じられたことも、大きな学びでした。

 

手塚 自分でインタビューをしたり、あるいはFDSのスタッフの方や、会員企業の方たちと「対話」をすることができたことが有意義でした。
また、官民連携という意味で官と民が「対話」をしている様子に触れることができました。たとえばササハタハツまちラボの『388FARMβ』では、行政が計画してそれに従って民間が参加する、というようなかたちではなく、官と民が「対話」をしながらひとつのイベントをつくり上げている様子を間近で見ることができました。

 

髙木 私は自分の「視野」が広がったなと感じています。このインターン活動を通して自分の将来についての考え方もすこし変わったと思います。また、社会をより良くするために、いろんな方法があるんだということを実感しました。まずはまちのゴミを拾ってみるとか、バーチャルの世界の可能性を広げてみるとか。そういう意味でも「視野」が広がったなと思います。

 

 

インターン学生が取材・執筆した記事まとめ


『地域住民が主体となり、産官学民連携でより豊かなまちをつくる「ササハタハツまちラボ」』手塚颯一朗


『自分が地球に与えるインパクトを知ることが第一歩!環境のために若者だからこそできること』髙木麻衣


『こどもたちの喜びを守る、安全で落ち着いた渋谷駅東口側のハロウィンイベント』永沼理奈


『カラオケボックスで先進的な推し活!? カラオケ文化のあらたな可能性』髙木麻衣


『LaboMeが提供する新しいセルフケアの世界』花田拓海


『女性の心と体の健康を、スポーツウェアから支えていく』永沼理奈


『渋谷センター街 朝のゴミ拾い活動レポート!~Shibuyaグッドマナープロジェクト~』髙木麻衣


『インターン学生がインタビュー!いまさら聞けない渋谷未来デザインのこと』

 

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