渋谷区から出向し日々奮闘…私が携わる多種多様なプロジェクトたち

渋谷未来デザイン
田中正太(FDS/渋谷区役所)

渋谷未来デザインの田中です。
私は2021年の4月から、渋谷区からの出向職員としてFDSで活動しています。FDSに来るまでは渋谷区で5年間、防災課に在籍し、防災訓練の実施や防災意識の啓発など災害対策に関する業務に従事していました。
区役所とFDSでは、業務内容も、関わるひとたちも異なり、日々バタバタとしていますが、多種多様なプロジェクトに携わることができ、貴重な経験値を積むことができていると実感しています。

今日はFDSで私が担当している業務内容についてお話します。

 

SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA
——プロジェクトの立ち上がりを見届け、可能性を実感

SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA(SIW)は、行政や企業、クリエイター、学生、アーティストなど、ジャンルの垣根を超えた多様な人々が、様々なアイデアや考え方を発表し議論することで、アイデアのプロジェクト化、さらには社会実装を目指していくカンファレンスウィークです。

今年も11月の開催に向けて準備を進めているところですが、私の役割としては、関係企業や区役所との各種調整など、一緒に制作を務める協力企業と連携した事務局業務を中心に担当しています。

SIWには昨年から携わっていますが、ただ単発の議論をするだけでなく、SIWを起点にしてプロジェクトが実際に立ち上がるのを目の当たりにして、SIWが秘める可能性の大きさを強く感じました。
もっともっと多くの人にSIWを知ってもらい、ぜひ参加いただけたらと思っています。

 

 

もしもプロジェクト・もしもフェス
——事務局として各方面と連携、まちの防災力を高める

もしもプロジェクトは「もしも」の災害にみんなで備え、渋谷のまちの防災力を高めていくためのプロジェクトです。渋谷区と包括連携協定を結ぶこくみん共済coop様、渋谷区観光協会、FDSが主催し推進しています。

今年は9月3日(土)、4日(日)に代々木公園で、防災・減災を普及啓発するイベント「もしもフェス渋谷2022」を開催します。現在実施に向けて準備中ですが、制作チームと連携し各方面との調整など、SIWと同様に事務局的な業務が私の役割です。

区役所だけでなくFDSでもまさか防災に携わるとは思っていませんでしたが、区ではなかなかできないFDSならではのアプローチで防災啓発を行って、区と相互に補完しあうことで、渋谷のまちの防災力を高めていく取り組みができればと思っています。

 

 

公共空間利活用プロジェクト
——地域の方々を主役に、コミュニケーションを強化していく

公共空間利活用事業は、ひとが中心となったウォーカブルなまちの実現、地域課題の解決を目的として、地域の特性や資源を活かした社会実験から地域価値の向上につなげていくプロジェクトです。

現在は、原宿神宮前エリアにおいて、より良い自転車環境の構築のために、どんな取り組みや実験ができるのか、地域の方々、研究パートナーの明治大学、渋谷区とも連携を図りながら推進をしています。

地域課題の解決のためには、そのまちに住み強い思いを持つ地域の方々が主役となるよう、地域の方々とのコミュニケーションや連携を強化しながら、決してFDSがひとりよがりにならないように取り組んでいくことが重要であると日々感じています。

 

 

アーバンスポーツ事業
——将来のアスリートたちの活躍を願って

アーバンスポーツ事業は、主に2つのプロジェクトがあります。ひとつはU-15の若年層を対象にストリートスポーツ振興とマナー啓蒙を行なう「NEXT GENERATIONS」、もうひとつは、渋谷でスポーツを「やる、見る、つながる、育む」ことができるスポーツフィールドを醸成する「SHIBUYA PLAYGROUND」です。

私は主にイベントや企画の実施にあたり区役所との調整窓口を担当しています。
将来、FDSのこのプロジェクトでスポーツに触れたこどもたちが、オリンピックやパラリンピックで活躍する姿を見られることを願って、これからもプロジェクトの推進に貢献していきたいと思っています。

 

 

渋谷区公認スーベニア事業
——収益を地域に還元できるおみやげを広く知ってもらえるように

渋谷区公認スーベニア事業は、渋谷のあたらしいおみやげの開発・販売と、その収益の一部を地域還元費として、渋谷区基本構想7分野すべてへの支援を目指す取り組みです。渋谷のおみやげが少ないという課題と向き合い、オリジナルバッグ等を制作し販売しています。

4月には、収益の還元先として、渋谷の「文化・エンタテイメント」を盛り上げる活動を公募し、活動を支援させていただきました。決して大きな金額ではありませんが、感謝の言葉をいただくこともできました。もっとこの活動を多くの人に知ってもらえるように推進していけたらと思っています。

 

 

環境アクション事業
——持続可能な社会を、渋谷から、若者から、つくっていくために

環境アクション事業は、渋谷に集うあらゆる人々が、自分事として未来の気候変動について考え行動するための気づきを提供するプロジェクトです。
渋谷の文化をけん引する若者世代(10代~20代)をターゲットに、持続可能な社会を具体的に進めるための環境アクション基盤を築くとともに、企業が環境アクションに協力・参加することができる環境コンソーシアムの構築を今年度検討しています。

環境問題に対して、何かをしないとと思いながら、具体的にどうアクションをしていけばいいのか分からない人や企業も少なくないと思うので、FDSがハブとなり、渋谷区とも連携を図りながら、渋谷から環境アクションを盛り上げていけたらと思っています。

 

 

以上、私が携わっている事業の紹介でした。このほかにも、まだプロジェクト化には至っていないけれど、会員企業様と水面下で検討している計画もありますので、またご紹介できればと思っています。

渋谷の可能性を開拓するためのプロジェクトを多岐にわたって展開をしていますので、ぜひFDSにご参画をいただけたらと思います。

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