SHIBUYA Urban Farming Project、渋谷区立常磐松小学校で行われた探究学習の模様をレポート!

レポート

渋谷未来デザインと、キユーピー株式会社、プランティオ株式会社、株式会社 大広は、渋谷区立常磐松小学校と渋谷区立臨川小学校の2校で展開されているで総合的な学習「シブヤ未来科」へ、都市農と地域循環をテーマにした体験型プログラムを提供することとなりました。
6月23日に渋谷区立常磐松小学校で、第1回目のプログラムを実施した様子をレポートします。

「アーバンファーミング」って何?子どもたちの素朴な疑問と発見

SHIBUYA Urban Farming Projectの説明をしたところ、子どもたちからは「ファーミングって意味は知ってるけど」という声が上がる一方で、「何それ?」と、「アーバンファーミング」という言葉への疑問が投げかけられました。しかし、「あ、なんか街っていう意味」と、「アーバン」が「街」を意味することを推測する鋭い発言も飛び出しました。
「渋谷って、結構人気の場所だからあんまり、(野菜を育てる)場所なくない?」と、都会で野菜を育てる可能性に疑問を呈すると、「ふれあい植物センター」や「ビルの屋上とか室内とかでもできる」といった具体的な場所の活用アイデアが出てきました。これには大人たちも感心していました。

一般社団法人渋谷未来デザイン 齋木利子

その後、SHIBUYA Urban Farming Projectのメンバーを紹介しました。

左から一般社団法人渋谷未来デザイン 齋木利子、キユーピー株式会社 佐々木朋さん、キユーピー株式会社 大木陽子さん、キユーピー株式会社浜北剛さん、プランティオ株式会社 高瀨一綺さん、株式会社大広 西岡岳さん
「学んで育てる」から「食べる」まで「ファーム・トゥ・テーブル」の体験

「街のど真ん中で野菜を育てる」だけでなく、「みんなでその野菜を食べよう」という「ファーム・トゥ・テーブル(Farm to Table)」を実践します。子どもたちは、普段スーパーで購入している野菜がどのように食卓に届くのか、その過程を学びながら、自分たちで育てた「採れたての野菜が一番おいしい」という体験をします。

株式会社 大広 西岡岳さん

夏休み明けには、子どもたちが自分たちでコンセプトを決め、自分で育てた野菜の料理も手掛ける「ワールド・ベジタブル・レストラン」を開こう!という目標を子どもたちに伝えました。

授業を終えた子どもたちからは、「今日の授業で野菜を作るのが楽しみになりました。」「ピーマンが苦手なんですが、私以外にも野菜が嫌いな人がいて安心しました。 今度の授業では、ピーマンのおいしい食べ方について考えたいです。」「アーバンファーミングには沢山の会社がかかわり皆で作り上げていることが分かりました。」「レストランは全学年を招きたいです。」などの感想がよせられました。

このプログラムを通じて「好きな野菜ってどんな野菜かな?」など、自ら考える機会を提供し、プロの指導のもとで野菜を育て、調理し、食べ、その経験を発表するまでの一連の流れを体験することで、食への理解と、渋谷区が目指す「自己調整力」「創造力」「挑戦力」の3つの力 を育んでいきます。

実施概要

日程:2025年6月23日
場所:渋谷区立常磐松小学校
主催:一般社団法人渋谷未来デザイン、キユーピー株式会社、プランティオ株式会社、株式会社 大広