6月4日、一般社団法人SWiTCHと渋谷未来デザインは「CNUD MEET UP vol.3」を開催しました。
今回は「資源の循環」をテーマに、国内外の最新の取り組みの紹介やスタートアップ・地方自治団体全7団体によるピッチが行われました。
さらに、今後のCNUDの展望について、渋谷で活動する企業や団体が繋がり、カーボンニュートラルを推進していく具体的なプランが明らかになりました。
CNUDとは、世界一のサステナブル都市・渋谷を目指すコンソーシアム
若者によるサステナブルな社会の実現を目指すプラットフォーム 一般社団法人SWiTCHと渋谷未来デザインは、「2030年までに若者と一緒に渋谷を世界一の“サステナブル都市”へ」を目標に掲げてさまざまな活動を展開しています。
そのひとつが、2023年11月23日の「SIW(SOCIAL INNOVATION WEEK)2023」にて設立が発表されたCNUD(Carbon Neutral Urban Design=カーボンニュートラルアーバンデザイン)。渋谷の産官学が脱炭素について議論を重ねる場、最新の情報を共有・交換するコンソーシアムです。
これまでCNUD MEET UPではカーボンニュートラルにまつわる様々なテーマの最新の世界の取り組みの共有やスタートアップ企業の交流、そして参加者同士の交流会を行ってきました。
オランダ・代官山の事例から学ぶ資源の循環の方法
家から出たごみはどうなるか知っていますか?
実は、ほとんどが焼却されて埋められているのが現状です。
世界中の人が私たち日本人と同じような暮らしをすると、地球が2.9個必要になると言われています。
地球1つで暮らしていくためには、今の使い捨て、ゴミが利用されない「直線型社会」から資源を循環する「循環型社会」への移行が欠かせません。
第1部では一般社団法人SWiTCH代表理事の佐座マナさんから資源の循環の世界と国内の最新情報についてご紹介頂きました。
オランダ・アムステルダムは街全体で循環型社会への移行に積極的に取り組んでおり、環境面だけでなくポジティブな経済効果が生まれることが予測されています。
取り組みが進んでいるのは、海外だけではありません。昨年、代官山には環境への配慮に注力した複合施設「Forestgate DAIKANYAMA」がオープンしました。資源を再利用、また解体しやすさを考慮した建築設計である他、捨てられるはずだったロストフラワーの販売や量り売りショップなど「資源の循環」の取り組みが散りばめられているそう。
他にも、牛乳パックを再利用して作られたニューヨークのレストランの内装など知るだけでワクワクする取り組みが紹介され、資源の循環の可能性が感じられました。
カーボンニュートラルを推進するスタートアップ・自治体によるピッチ
第2部では、スタートアップ企業と自治体によるピッチが行われました。
登壇したのは下記の8団体。
モノにタグを付けることでユーザーに新しい体験を提供するだけではなく、DPP(デジタルプロテクトパスポート)が求められる製造元にはよりクリアなトレーサビリティを可能にする 株式会社Legitimate
汚泥と浄水の問題に着眼し、自治体のコストカット、生物多様性の復活、災害時の生活水の確保などさまざまな課題解決を目指す 株式会社水と古民家
現在多くの企業がSDGs人材を求めているなか、ブロックチェーンを活用した人材プラットフォームを構築した ソーシャス株式会社
ごみ処理コストを低減し、アップサイクルを実現する 株式会社JOYLCLE
太陽光発電をより身近に、活用しやすくするため垂直型のソーラーフェンスを開発 株式会社Yanekara
いま注目を集めている使用済み原料から同じ製品を生み出す水平サイクルを活用したフィルム容器を多くのイベントで提供している 株式会社Ripples
そして、株式会社カマン と 宇都宮市 によるピッチが行われましたが、ここではこのふたつのピッチをピックアップしてお伝えします。
株式会社カマン
株式会社カマンは、リユース容器を展開するスタートアップ企業です。コロナ禍以降、食品のテイクアウトはより生活に密接になりましたが、実はユーザーの81%がテイクアウト後のゴミに罪悪感を感じているというデータを提示し、代表取締役の善積さんは、しかも家庭ごみの16.2%はカップ・弁当容器、66%は容器包装だと語ります。
このようなプラスチック容器の問題は世界的にも注目を集めており、オランダでは使い捨て容器に課税がされています。同社は、リユース容器を地域でシェアするスキームを提案しており(下図)、すでに鎌倉市とは連携が始まり、渋谷区ではフードデリバリー事業者と組んで実験的に取り組みが始まっています。
宇都宮市
栃木県は、自家用車の保有台数が全国2位ということもあり、運輸部門のCO2排出量が全国の自治体のなかでも比較的多く、CO2排出量の削減が喫緊の課題となっています。
そんななか宇都宮市は、コンパクトシティを目指し、日本初となる市内で発電した再生可能エネルギー100%で運行する公共交通機関「ライトライン」の実装を実現しています。また民間のバス158台を2030年3月までにすべてEV化することを目指しています。
ノルウェーのオスロと同様に宇都宮市も、再生可能エネルギーの地産地消をする世界初のモデル都市を目標としており、今後自治体としてどのようなプロジェクトを展開するのか注目です。
SHIBUYA GREEN SHIFT PROJECT発足!
CNUD SUMMIT 2024の開催決定!
最後に、これからのCNUDの活動についての情報共有がありました。
まずは渋谷未来デザイン、ダイキン、大阪大学の産官学民による「SHIBUYA GREEN SHIFT PROJECT」の発足が発表されました。
渋谷をグリーンシフトすることを目標に、今後はクールスポットの設置やワーキンググループの設立、イベント連携などを活発に行っていくことで、渋谷の脱炭素アクションがさらに加速することが期待されます。
また次回のミートアップは2024年8月23日、そして「SIW 2024」の会期中に、CNUDによるイベント「CNUD SUMMIT」が開催されることもアナウンスされました。
回を重ねるごとに人の輪が広がり、プロジェクトの規模も拡大するCNUDの活動。
CNUDに参加して共に歩んでいただける方々をお待ちしています。