カラオケボックスで先進的な推し活!? カラオケ文化のあらたな可能性

山田千紗さん(株式会社エクシング)
髙木麻衣(渋谷未来デザイン インターン)

渋谷未来デザインのインターン生がインタビュー取材を行なうシリーズ。今回は、11月6日〜13日まで1週間に渡り開催されたソーシャルイノベーションの祭典「SOCIAL INNOVATION WEEK(以下、SIW)」で、先進的なカラオケ体験ができる「X PARK(エクスパーク)BY JOYSOUND」の展示ブースを展開した株式会社エクシングの山田さんにお話をうかがいました——

 

※以降本文の記事制作はインターン学生本人が行ないました

 

髙木 「X PARK」とはどのようなサービスなのですか?

山田 従来のカラオケは、みんなでカラオケボックスに集まってそれぞれ歌うという楽しみ方が主流でしたが、最新機種「JOYSOUND X1」に搭載された新たなエンターテインメント・プラットフォーム「X PARK」では、双方向通信を活用して離れたカラオケルーム同士を繋ぎ、まるで同じ空間にいるような時間をお楽しみいただくことが可能になりました。ひとつの個室だけにとどまらず、カラオケのある空間をオンラインで繋ぐことで、カラオケ空間における「体験」そのもののイノベーションを目指したいと考えています。

髙木 カラオケの部屋が世界に広がっていくようなイメージがありますよね。そのなかでも「レンタル司会者」という機能がすごく気になったんですが…。

山田「レンタル司会者」は、アニメーションアバターが司会進行をしてくれるサービスです。オンラインで繋がったアバター司会者がカラオケ画面に映し出され、会の進行だけでなく、早押しクイズなどで場を盛り上げてくれます。

髙木 楽しそうですね。それを今回SIWで紹介しようと考えられたのはどんな経緯だったんですか?

山田 まず「X PARK」では、空間と空間、人と人とを繋ぎ、「歌う」にとどまらないカラオケの新たな価値の提供を目指しており、様々な企業様と共創をしていきたいという思いがあります。「X PARK」を活用しカラオケのある空間をどんなことと組み合わせるのか、自由に発想いただきたいなと考えていて、新しい事業を展開したい企業様はいらっしゃらないか、「X PARK」の活用アイデアはないか、皆さまと意見交換などができればと思い参加させていただきました。またSIWに来ている学生の方たちの意見もいただき、ブース内のコルクボードに掲出しています。

髙木 実際にSIWに参加されてみて、新しい気付きや発見はありましたか?

山田 新しい発見はたくさんあります。音楽という枠にとらわれない共創によって、これから「X PARK」というプラットフォームをどんどん進化させていきたいと考えています。

髙木 いまのお話を聞いて、私はまだカラオケで歌う以外の楽しみ方を知らないなと思いました。山田さんのオススメの、カラオケの歌う以外の使い方というとどんなことがありますか?

山田 カラオケって、ずっと歌っていると疲れるじゃないですか。そんなとき私は映像を観ます。JOYSOUNDでは、音楽ライブやアニメ、映画、お笑いなどさまざまな映像を楽しむことができる「みるハコ」というサービスを展開しています。時期によってコンテンツは異なりますが、アーティストのライブ・ビューイングなども配信しているので、そういった映像を観たり、歌いたくなったらまた歌ったり、さまざまな遊び方で楽しんでいます。ライブ・ビューイングというと映画館などで行われているイメージがあるかもしれませんが、カラオケルームなら気の合う仲間同士だけで飲食を楽しみながら、迫力の音と映像で楽しみいただくことができるので、髙木さんもぜひチェックしてみてください。

髙木 友達同士だけのライブ・ビューイング!楽しそうですね。

山田 ほかにも「X PARK」には「みんなでオフ会」というサービスもあります。近くに住んでいる方たちと集まるだけでなく、さらに、遠方に住んでいて普段はなかなか会うことができない推し友たちとも、カラオケルームを通してつながることができます。そうすることで、推し活の輪を気軽に全国に広げていくことができると思っています。

髙木 SNSなどでつながっていた人たちが、遠い場所に住んでいても身近なカラオケルームで一緒に盛り上がれるということですね。

山田 ほかにも、全国のカラオケルームで気軽に参加できるファンミーティングも実施予定です。普通なら一つの会場にファンが集まるものですが、「X PARK」を活用してカラオケルーム同士をオンラインでつなぐことで、全国どこにいても、身近なカラオケルームから参加することが可能になります。しかも、アーティストからの一方通行ではなくて、こちらからも発言することもできるので、もしかしたら憧れのアーティストと会話できる、という機会もつくれますよね。

髙木 すごい。カラオケのおかげで推し活がしやすくなるとは…。

山田 ぜひカラオケを推し活空間として使ってもらいたいですね。レンタルスペースを借りるより安いですし、食べ物もあるし、ドリンクもありますし。

髙木 はい、ぜひ使います。楽しそうです。今日はありがとうございました。

山田 ありがとうございました。

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