女性の心と体の健康を、スポーツウェアから支えていく

大井香織さん(株式会社ゴールドウイン 事業本部 ダンスキン事業部長)
永沼理奈(渋谷未来デザイン インターン)

渋谷未来デザインのインターン生がインタビュー取材を行なうシリーズ。今回は、11月6日〜13日まで1週間に渡り開催されたソーシャルイノベーションの祭典「SOCIAL INNOVATION WEEK(以下、SIW)」で、トークセッションへの登壇や展示ブースを展開したスポーツウェアブランド「DANSKIN」の大井さんにお話をうかがいました——

 

※以降本文の記事制作はインターン学生本人が行ないました

 

永沼 はじめに、今回SIWへ参加されたきっかけを教えてください。

大井Women’s Wellness Action from Shibuya」の皆さんとご一緒させていただくことがあって、それでご提案いただいたのがきっかけです。SIWとDANSKINの目指すところに共通する点を感じました。
スポーツがあるライフスタイルを送ることで、心も体も健康で生きていけるようなサポートをするというのがブランドのテーマであり、目指すところなんです。

 

 

永沼 実際に参加してみていかがでしたか?

大井 私たちはスポーツアパレルの会社で、同じ業界の方とは普段から接点があるんですが、他の業界との関わりが少ないので、いままでこのブランドを知らなかった人に知っていただいたり、取り組みに興味を持っていただけるきっかけになっているのかなと思います。

 

永沼 私もあまりスポーツをやってきていないので、接点がないかなと思ってたんですが、実際にDANSKINさんの展示ブースを見てみて、スポーツウェアとしてはもちろんなんですけど普段のお洋服としても違和感がないなという印象を受けました。特に、色味やウェアの形にとてもこだわりが詰まっているように思いました。

大井 DANSKINは女性がターゲットのブランドですので、女性らしい体をよりきれいに見せるようなカッティングやシルエットにこだわっています。
また会社自体はスポーツファッションの会社(ゴールドウイン)ということもあり、機能性としてフィットネスなどにも強いです。DANSKINでは加えて、ファッションと組み合わせて、機能性とデザインが両立した商品をご紹介できるのが強みかなと思っています。

永沼 そうですよね、スポーツウェアのイメージとは違う、くすみカラーや柔らかい色味がメインに使用されているように思います。やはり、色味にもこだわりが詰まっているのですか。

大井 たとえばスポーツウェアのイメージとして一般的な蛍光カラーなどは、運動をする際にモチベートしてくれるし楽しいんですけど、そのまま街に出かけていくと時には浮いてしまうこともあるかなと思います。DANSKINが目指すのは生活の中にスポーツを取り入れることなので、日常生活になじむような色を取り入れたり、季節に合わせた色展開をしています。たとえば同じピンクでも、春夏はちょっと明るめのピンクを使ったり、秋冬は落ち着いた気分に合う少しトーンを落としたピンクにしたり。そういったエモーショナルな部分とフィジカル的な部分を併せて考えながらつくられています。「ウェアがかわいいからやってみよう」というのもまたひとつのモチベーションのかたちですよね。

永沼 確かに、かわいいウェアがあれば運動に対してモチベーションが上がったり、もっと挑戦してみようという気持ちになりますね。
ではDANSKINさんが今後さらに取り組んでいきたいことはどんなことですか?

大井 これまで比較的ネガティブに扱われていた女性特有の問題に対して声を上げる方が、今は増えていると思いますし、私たちにもできることがあると思っています。みんなが話し合うことによって問題が解決に向かうような機会や環境をつくったり、そのためのプロダクトを開発をして、より良い気持ちでスポーツをしてもらえるような社会にしたいなと思っています。

永沼 なるほど、常に女性と日々の生活に寄り添った取り組みをされているというのが伝わってきました。
スポーツブランドということで、スポーツをする時の服、という側面にばかり着目してしまっていましたが、今回のお話を通して、健康というもっと広い面で考えると、運動を通した体の健康だけでなく心の健康にもスポーツウェアは役に立てるんだということを強く感じました。

大井 ありがとうございます。ウェアもぜひ使ってみてください。

永沼 はい、色味もかわいくて本当に日常使いしたくなりました。ありがとうございました。

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