渋谷の安全・快適・便利なまちづくりを実現するため、従来のDX(データの共有~分析・可視化・予測~知見の共有)を通じた課題解決やニーズへの対応、CSV(共有価値の創造)の推進に加え、より広範囲な視点から渋谷の交通課題に向き合い、多様化する交通手段を踏まえた総合的な交通政策の検討と提言を推進していくことを目的に「渋谷交通データWG 第1回」を開催しました。
渋谷交通データWGとは
「渋谷交通データWG」は、従来の「渋谷トラフィックWG」から名称を変更し、より広範な視点から渋谷の交通課題に向き合い、多様化する交通手段を踏まえた総合的な交通政策の検討と提言を推進することを目的としています。このWGは、渋谷の安全・快適・便利なまちづくりを実現するため、データの共有、分析、可視化、予測、知見の共有といったDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、課題解決やニーズへの対応、さらにはCSV(共有価値の創造)を目指しています。 ビジョンとしては、世界的に有名な渋谷のスクランブル交差点が持つ「多様な人々が訪れ、安心安全に回遊できる場所」という概念を、渋谷エリア全体に拡張することを目指しています。
概要
・日時: 2025年5月21日(水)
・会場: GAKU (渋谷パルコ9F)
・プログラム:
①渋谷都市データWG2025について
②WGメンバーの紹介
③2025年度の主要プロジェクトの進捗報告
④WGメンバーによるデータ活用事例紹介
⑤ネットワーキング
①渋谷交通データWG2025について
渋谷交通データWGの概要について説明しました。渋谷交通データWGでは4つのプロジェクトを実 施します。広域渋谷圏における次世代モビリティに関するコンサルティング業務を行う「SHIBUYA MOBILITY DESIGN 2025」、渋谷区での安全な通学環境整備を目指す「SHIBUYA チャリ通安全DESIGN 2025」、そして渋谷区の「渋谷区自転車活用推進計画」推進に関する議論を進め
る「自転車利活用検討」等のプロジェクトを実施します。
②WGメンバー紹介
WGに参加しているメンバー全員が各社の事業概要や本WGで取り組みたいことなどの自己紹介をしてもらいました。参加企業は下記のとおり (OpenStreet株式会社、日本電気株式会社、Pacific Spatial Solutions株式会社、一般社団法人渋谷再開発協会、株式会社ドコモ・バイクシェア、Lime株式会社、株式会社Luup、パナソニック株式会社エレクトリックワークス社、株式会社竹中工務店、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、一般社団法人渋谷国際都市共創機構、渋谷区交通政策課)
③各プロジェクトの進捗報告
1)SHIBUYA MOBILITY DESIGN2025
次世代モビリティのニーズや実際の利用状況を詳細に調査し、多様な交通データや産官学民の意見を統合することで、渋谷のまちづくりにおける具体的な政策提言を形成することを目的としている「SHIBUYA MOBILITY DESIGN2025」の概要説明を実施しました。
2)SHIBUYA チャリ通 DESIGN2025
中学生の仮校舎や部活動の拠点への移動等の安全性をデータに基づいて可視化し、渋谷区のより安全な移動環境を整備するための根拠とする「SHIBUYA チャリ通 DESIGN2025」の概要説明を実施しました。
④WGメンバーによるデータ活用事例紹介
1)みずほ銀行株式会社様
みずほ銀行さまが持っているデータ活用事例を紹介しました。活用可能な統計化データからは、お客様の基本属性、金融 資産、消費傾向に加え、ライフイベント(引っ越し、転職、出産など)の変化が可視化され、詳細な分析に活用することができます。このデータは、ベンチマーク分析、新規参入地域の選定、潜在顧客の可視化、営業ルートの最適化など、多岐にわたる企業や社会全体の課題解決に貢献することができます。さらに、金融 データ(金融資産+消費属性)と人流データ(行動属性)を組み合わせることで、より高度な分析が可能となります。
2)株式会社Luup様
株式会社Luupさまは、2018年に渋谷で創業し、「街じゅうを“駅前化”するインフラをつくる」という理念の下、電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP」を展開しております。サービス開始以来、創業の地である渋谷から交通安全に関する「あたらしい」取り組みを強化しており、特に渋谷区内のポートシェア率は83%と高水準です。今回の事例紹介では、実施している安全対策として、「利用者への交通安全教育・啓発」「危険利用者への厳しい対処」「車両・サービスの安全性向上」の3つの施策の紹介があり、今後この取り組みを徹底し、利用者の皆様に安心してご利用いただくため、今後も安全・安心に向けた取り組みを継続していきます。
今後の予定
今後も各プロジェクトの進捗共有や企業が持つデータの事例紹介などをアジェンダとして、2ヶ月に1 回程度実施していく予定です。次回は7月16日(水)に開催予定です。