渋谷グッドマナープロジェクトパートナーであるPlus W株式会社のインターン生のみなさんと、渋谷のマナー啓発について意見交換会を行いました。 意見交換会にはインド・エジプト・エチオピア・ケニア・ナイジェリアから来日している7名のインターン生が参加。渋谷区で現在課題になっている「インバウンドによる路上飲酒・ゴミのポイ捨て」について、「海外から渋谷へ来る方々へどのように啓発活動を行うべきか」をメインテーマに意見を出し合いました。
はじめに、「ゴミへの意識・ポイ捨てに関する母国との比較」について話をしました。
以下、インターン生からのコメント。
<インド>
インドでは人口が多すぎてゴミ処理をマネジメント出来ていない。路上にもゴミが散乱している。
政府も率先して企業も巻き込みながらゴミ処理を行おうとしているが、うまく機能していないのが現状。
<エジプト>
渋谷の朝はエジプトと比べたらとても綺麗です。
ただ、エジプトの街中には渋谷より沢山のゴミ箱があります。だけど、それを回収する仕組みが不十分であり、ゴミ箱にゴミが溢れかいていて、周辺にゴミが溜まってしまうというような状況がたくさん見受けられます。
市民がゴミ拾いを行うイベントも開催された事はありますが、そんなに頻繁に開催はされません。
まずは、エジプトと日本でゴミの課題に対する取り組みの優先度の違いがあるのかと思います。
<エチオピア>
都市部でもポイ捨てが問題になっている。インドと同様に、人口が多いため、ゴミの処理についてマネジメント出来ていない。
また、都市開発も進み、街が整備されてきているが、ゴミ収集への取り組みは二の次になっている気がする。
<ケニア>
ケニアでは、街中にゴミを捨てる事は法律違反とされています。
取り締まりが不十分ではあるものの、違法にゴミを捨ててしまった場合は、罰金が課せられることもあります。
また、2017年から、ケニアではビニール袋(ポリ袋)が法的に禁止となりました。
ゴミとして海に行きついたポリ袋は、餌となる魚と間違えた亀や海鳥などの海洋生物が誤飲して死亡するなどが問題になっており、製造・販売・輸入は当然ながら、使用した場合も最長で4年の禁固刑か最高4万ドル(約430万円)の罰金刑となる可能性がある。(ニューズウィーク日本版2017年9月6日)
<ナイジェリア>
ゴミ箱は日本より多い気がするが、ゴミ処理がうまく出来ていない。特に法律もないし、清掃活動をする文化もなかった。
これらを踏まえ、「海外から渋谷へ来る方々へどのように啓発活動を行うべきか」についてアイデアをもらいました。
以下、インターン生からのアイデア。
✔️SNSの中でもInstagramをよく見る。啓発のプラットフォームとしてはInstagramを活用すると良い
✔️日本のアニメは海外でも有名なため、アニメキャラクターとコラボレーションしたメッセージ発信だと注目される
✔️インバウンドの玄関口である空港で日本のマナーについて発信すると良いのではないか
✔️渋谷周辺のマナー啓発ポスターやビジョンを見たことがあるが、英語表記がなかったり、外国語表記が英語だけだったりするため、もっと多言語でマナー啓発を行った方が良いのではないか
意見交換会の前には渋谷センター街の清掃活動にも参加してくれたインターン生たち。実際の渋谷の状況を踏まえ、自身の出身国の状況や取り組み、マナーに関する意識の違い、そして海外の人への発信方法などについてたくさんの貴重な意見をもらいました。