代々木公園でもしもの「備え」を楽しく体験できる、防災・減災イベント『もしもフェス渋谷2022』2日間で約20,000人が来場!!

レポート


渋谷区観光協会と、渋谷未来デザイン、こくみん共済 coop <全労済>の3団体は、渋谷区の共催のもと、『もしもフェス渋谷2022』を2022年9月3日(土)・4日(日)の2日間にわたり、開催いたしました。

初日の9月3日(土)11時より開始したオープニングセレモニーでは、渋谷区長 長谷部 健氏、一般財団法人渋谷区観光協会代表理事 金山 淳吾氏、こくみん共済 coop <全労済>代表理事 専務理事 髙橋 忠雄氏が登壇しテープカットを行いました。
冒頭、長谷部区長から「区民の皆様だけでなく、この街に来る皆様に災害に対する意識を育んで高めて頂きたい」と挨拶があり、『もしもフェス渋谷2022』がスタートしました。

オープニングセレモニー(左から:長谷部健 渋谷区長、金山淳吾 渋谷区観光協会 代表理事、髙橋忠雄 こくみん共済 coop 代表理事 専務理事)

9月1日に防災の日を迎えた直後の週末ということもあり、会場の代々木公園には2日間を通して約20,000人が訪れました。会場内では、さまざまな企業・団体による視聴・体験ブース、防災グッズ販売やフードエリアなども含めると合計54のブースが出展。また、野外ステージでは13のステージコンテンツも行われ、家族連れなど多くの方々が楽しんで「もしも」の備えを体験する様子が伺えました。

また、会場装飾にも工夫を施し、「もしも渋谷で大地震が起きたら」をテーマに6つのメッセージサインを展開しました。来場者には、メッセージサインを探して、スタンプラリーにチャレンジしてもらい、多くのお子さんたちにも楽しく過ごしていただきました。

メッセージサイン

 

スタンプラリーの様子

オープニングセレモニー後のステージでは「みんなの防災+ソナエ コラボステージ」を実施。その後のステージイベントでは、一般社団法人渋谷未来デザイン事務局長 長田 新子氏がファシリテーターを務める2つのトークセッションが行われました。「災害時、女性のココロとカラダを守るための備えと心構え」と「官民連携で高める防災」をそれぞれのテーマとし、多様性から考える防災課題や、自治体と連携して防災の取り組みを行う企業では、実際にどのような取り組みが行われているかなどの情報交換が行われました。

完璧な防災は難しくても、いつもの暮らしに自然と備えを組み込む大切さなど、私達がどのような意識をもって生活すべきかヒントの多いセッションとなりました。

ステージイベント「災害時、女性のココロとカラダを守るための備えと心構え」

 

ステージイベント「官民連携で高める防災」

2日目のステージは、こくみん共済 coop トークセッションからスタート。
ゲストに元サッカー日本代表の巻 誠一郎さんと危機管理教育研究所の国崎 信江さんが登壇し、「たすけあい」と「もしもの備え」について様々な視点からトークを展開、その重要性を発信しました。
終了後のインタビューで巻さんからは、会場の子供が笑顔で走り回っている様子を見て、「子供が笑顔だと大人も元気がでますよね。大きな備えをしようとか、それをやろうと思うとすごくエネルギーを使うから、だからやめようってなると思う。そうじゃなくてまずは関心をもってもらって身近な人に今日、こういうことあったよ、こういうブースあったよとか共有してもらうのが一番なのかなと」と、本イベントの感想を笑顔でいただきました。国崎さんからは、「このようなイベントに参加することで防災の知識は向上し、フェスに参加することで一体感を得られる。代々木公園で開催する意義も、多くの方に、ここが避難所になると周知できることはとても良い」と、コメントをいただきました。

こくみん共済coop トークセッション

午後のステージでは、渋谷区を拠点とするスポーツチームにも参加頂き、垣根を超え「地域やコミュニティとの絆」について熱い議論を交わしました。
ステージイベント以外にも、前日に続き起震車での大地震体験や、こくみん共済coopブースでは、「防災リーダー診断サービス」など、多くのもしもの備えを体験いただきました。

「防災リーダー診断サービス」体験

初開催の「もしもフェス渋谷2022」は、来場者だけではなく、出展社の方をはじめボランティアで参加した方々にも「気づき」や「体験」を通して、もしもの備えの重要性を、より身近に感じていただけたイベントとして、無事終了いたしました。
来場した多くの方からは、「楽しく学べました」「防災の大切さをあらためて感じることができました」、お子さんと来場されたご家族は「子供も体験できることが多く、楽しかったです。」など、予想を上回る形で防災・減災を楽しく体験いただくことができました。

参加した出展社からは、「防災っていうのが子供からしたら、とっつきにくいけど、遊びつつ、楽しみつつ、親しみのある形で防災に触れてほしい、そういう手助けができればと思いコーナー作りました。楽しさを知ってもらいつつ、防災について学んでほしいと接した2日間でした。」他にも、「渋谷だと普段なら、普通に歩いていて誰かと話すことはないけど、このようなイベントで人と話し合っていくっていうのは、大事だなって思う。何か大変なことが起きた時は、お互いに助けあわないといけないじゃないですか。お互いを知っているというのは大事だな。と、もしもの時に忘れちゃいけないのは人間関係だなと。」と語ってくれました。

また、今回会場では2日間で約100名のボランティアに参加いただきました。ボランティアの中には、ご家族が熊本出身で、実際に熊本地震で大きな被害を受けたこともあり、「家族からはあまり準備せず苦しい思いをしたと聞いて、私も何かできたら」という想いで今回参加したという方もいらっしゃいました。

これらの当日の様子をアーカイブ動画として、9月下旬にはもしもプロジェクト公式YouTubeチャンネルで公開を予定しています。これからも「もしもプロジェクト渋谷」は、一人一人が「もしも」の日のために何ができるかを考え、備えることにつながるきっかけをさまざまな活動を通じて提供して参ります。

「もしも」は「いつか」必ず起こるもの。
しかし「もしも」に備えれば未来は大きく変わるはずです。
みなさんも「もしも」の日のために何ができるか一緒に考えてみませんか?

今後の「もしもプロジェクト渋谷」の活動にもご注目ください。
公式サイト: https://moshimo-project.jp/