小学生が宮下公園のバーチャル空間で絵画鑑賞。「バーチャル宮下公園体験会」レポート

レポート

今年の7月にオープンした、渋谷区立宮下公園のバーチャル空間(名称:渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE)にて、小学生を対象とした「アート×デジタル~宮下公園のバーチャル空間でアートを楽しもう!~」を10月28日に開催しました。
この企画は、宮下公園のバーチャル空間で開催中のバーチャルアート展「山本奈衣瑠の絵画解説しちゃうぞ!」を地域の小学生に体験してもらうことで、絵画や作品の背景にある歴史を学んでもらいながら、公園のバーチャル空間の可能性を一緒に考えるワークショップとして開催しました。会場となった宮下公園のバーチャル空間(渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITEは、渋谷未来デザイン、大日本印刷株式会社、宮下公園パートナーズが共同で、公園の高度利用を目的とした実証実験としてオープンした空間です。
「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」https://shibuya-miyashitapark.parallel-city.jp

体験会の前半では、渋谷未来デザインのスタッフが、最近話題となっているバーチャル空間について説明し、バーチャルならではの空間やコミュニケーションの楽しみ方を説明しました。後半は、参加者は宮下公園のバーチャル空間で開催中のバーチャルアート展に実際にアバターで入り、バーチャルならではの鑑賞体験を楽しみました。
体験会の最後には、参加した小学生が、はじめてバーチャル空間で絵を観た感想や、自分だったらバーチャル空間でどんなことをしたいか、について意見を交換し、体験会は終了しました。

「山本奈衣瑠の絵画解説しちゃうぞ!」について

絵画に造詣が深いモデルの山本奈衣瑠(ないる)がキュレーターとなり、名画34点を選び、「実は面白い絵画の世界」をテーマに、独自の観点で音声解説している空間です。
解説にあわせた説明の字幕表示や絵の一部が拡大するなど、バーチャルならではの工夫を凝らした展覧会です。コロナ禍で海外の美術館に行く機会も制限されているなか、また現実には一堂に集めることが困難な世界中の絵画をどこにいても堪能できる企画です。
(現在、本アート展の公開は終了しています)

バーチャル空間での絵画鑑賞を体験した子どもたちの感想

今回の参加者全員、初めてのバーチャル空間体験でしたが、アバターの操作もすぐに慣れ、バーチャル空間での絵画鑑賞を楽しんでいました。
額縁の中で、音声ガイドにあわせて絵が動いたり、アニメーションが出たりする仕掛けは、「普段、美術館等で鑑賞するのとはまた違って面白い!」という感想や、「絵画に詳しくなくても飽きずに楽しみながら学べる」といった意見が出ました。
また、美術だけでなく、算数や音楽もバーチャル空間ならではの仕掛けで勉強できたら面白そう!という小学生ならではのユニークなアイデアも出るなど、アイデア発表は大盛り上がりでした。

渋谷未来デザインでは、今後も地域の方等と連携しながら、地域のためのバーチャル空間の活方法や情報発信などを企画・検討していきます。