渋谷未来デザインは、渋谷区、ユニ・チャーム株式会社と連携し、区内公共施設への生理用ナプキンディスペンサー導入に向けた実証実験を、令和7年10月15日(水)より開始します。
本取り組みは、女性が安心して活躍できる環境づくりを推進するとともに、生理の貧困や体調不良、女性が抱える困難への社会的理解を深めることを目的としています。
■実証実験の概要
今回の実証実験は、外出先での急な生理にも安心して対応できる環境を整えるとともに、経済的理由などにより生理用品を入手できない状況を支援することを目的としています。区内公共施設での実証実験実施にあたり、衛生面や心理的安全性にも配慮したデザインのディスペンサーを採用し、安心して利用できる環境を整備します。
生理用ナプキンは「個包装かつ完全密閉パッケージ」仕様で、ひとつずつ取り出すことができるディスペンサーをトイレ内に設置します。この仕様により、急な生理への対応だけでなく、経済的・環境的な事情で生理用品の購入が難しい人も負担なく手に取れる仕組みとしています。
■導入の背景
渋谷区と渋谷未来デザインは、女性が安心して活躍できる環境整備に取り組んでいます。渋谷未来デザインは、令和4年3月に女性の健康推進のためのプロジェクト「わたしたちのウェルネスアクション」(https://womens-wellness-action.com/)を立ち上げ、「月経」をテーマの一つとして取り組みを開始しました。令和6年の「SOCIAL INNOVATION WEEK」では、「生理の貧困を超えて」をテーマに、行政・企業・メディアが一体となって議論を行い、経済的困難に加え、生理や身体に関する情報格差や理解不足も大きな課題であることが明らかになりました。
また、令和7年1月以降、渋谷未来デザインとユニ・チャームは「渋谷民(渋谷に住む人・働く人・学ぶ人・訪れる人)」を対象に、将来の選択肢を広げるライフプランニング啓発活動を協働で展開しています。
本実証実験は、こうした一連の取り組みの一環として位置付けられるものです。渋谷区では、本実証実験を通じてアンケート調査を行い、渋谷民のニーズを把握した上で、女性が直面する困難の解消に向けた施策や啓発活動に活用します。
■生理用ナプキンディスペンサー設置施設・期間
○設置施設(全22箇所)
・渋谷区役所本庁舎(宇田川町1-1) ・中央図書館(神宮前1丁目4-1)
・西原図書館(西原2丁目28-9) ・富ヶ谷図書館(上原1丁目46-2)
・本町図書館(本町1丁目33-5) ・臨川みんなの図書館(広尾1丁目9-17)
・代々木図書館(代々木3丁目51-8) ・笹塚子ども図書館(笹塚3丁目3-1)
・幡ヶ谷社会教育館(幡ヶ谷2丁目50-2) ・恵比寿社会教育館(恵比寿2丁目27-18)
・長谷戸社会教育館(恵比寿西1丁目23-4) ・千駄ヶ谷社会教育館(千駄ヶ谷1丁目6-5)
・上原社会教育館(上原3丁目13-8) ・スポーツセンター(西原1丁目40-18)
・ひがし健康プラザ(東3丁目14-13) ・代官山スポーツプラザ(代官山町17-9)
・猿楽トレーニングジム(猿楽町12-35) ・本町CC本町コミュニティセンター(本町4丁目39-1)
・児童青少年センターフレンズ本町(本町6丁目6-2) ・渋谷区子育てネウボラ(宇田川町5-6)
・渋谷インクルーシブシティセンター〈アイリス〉(桜丘町23-21文化総合センター大和田8階)
・区民サービスセンター / 渋谷生涯活躍ネットワーク・シブカツ(渋谷2丁目21-1渋谷ヒカリエ8階)
○実施期間
令和7年10月15日(水)〜12月26日(金)