このたび渋谷のみならず全国の母たちの健康意識の向上を目指して、「母のウェルネスの日プロジェクト」を始動いたします。母のウェルネスの日・母の血流の日・母の歯の日・母の肌の日・母の自分らしさの日、の記念日制定式を、渋谷を含む11の団体・企業で実施しました。
「母のウェルネスの日プロジェクト」WEBサイト:https://womens-wellness-action.com/hahanohi/
社会背景
全国的に、女性の健康課題は見過ごされがちです。大きな病気を未然に予防する上で重要な「健康診断受診率」をみると、女性はすべての世代で男性よりも低く、中でも最も男女差が大きいのが30代(※1)。まさに子育て・家事・仕事・自分の時間…と、すべてに忙しい「お母さん」たちが多い世代です。
さらに「正規雇用以外」の方ほど健診を受けにくいというデータもあり(※2)、専業主婦・パートなど多くのお母さんたちが自身の健康に意識を向ける機会が少ないことが推測されます。
渋谷区も例外ではありません。区内には「やせ」(BMI18.5未満)の女性が多く、将来の健康(不妊、骨粗鬆症、フレイル、寝たきり等)のリスク増大につながる懸念が大きい土壌があります(※3)。一方で、渋谷区はダイバーシティとインクルージョンを基本に、子育て支援や、多様性に取り組み続けてきました。
※1 出典:内閣府 男女共同参画白書 令和6年版 (厚生労働省「令和4年国民生活基礎調査」より作成)
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r06/zentai/html/zuhyo/zuhyo00-23.html
※2 出典:内閣府 男女共同参画白書 令和6年版 (厚生労働省「令和4年国民生活基礎調査」より作成)
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r06/zentai/html/zuhyo/zuhyo00-24.html
※3 出典:一般社団法人 渋谷未来デザイン「SHIBUYA WOMEN’S WELLNESS調査2024」
https://womens-wellness-action.com/research/shibuya-womens-wellness-score-2024.pdf
プロジェクト概要
そこで2025年5月、渋谷未来デザインが主催となり、11の団体・企業が連携し、「母の日」と同日の5月第二日曜日に、以下の「母のウェルネスにまつわる5つの記念日」を制定しました。
- 母のウェルネスの日 (一般社団法人渋谷未来デザイン)
- 母の血流の日 (株式会社花王 めぐりズム)
- 母の歯の日 (株式会社花王 ピュオーラ)
- 母の肌の日 (株式会社 ファンケル)
- 母の自分らしさの日 (わたしたちのウェルネスアクション)
それぞれの部位やテーマを掲げた理由としては、「健康に気をつけて」と抽象的に言われるよりも、「歯の健康」や「心の健康」のような、具体的な部位・テーマを示される方が、自分のこととして受けとめやすく、関心を持ちやすい人が多いという調査データが背景にあります。
健康診断はもちろんのこと、大切なのは日々の暮らしの中で、”自分のからだやこころに目を向けること”。単なる企業・団体の記念日ではなく、日頃は意識が向きづらいお母さんたちの「からだやこころの健康」を、お母さん自身はもちろん、家族や周囲の人々の意識を向けるきっかけになることを目指しています。
本プロジェクトは、ひとつの行政や企業だけでは届きづらい、より多くのお母さんたちへ向けた社会浸透を目指して、様々なプレイヤーが連携し支えていく取り組みです。後援には渋谷区教育委員会・一般財団法人 渋谷区観光協会・一般社団法人シブタンが、協力パートナーには、三井不動産株式会社、東急不動産株式会社、株式会社B-connectが参加しています。
来年以降はさらに多くの共感と連携の輪を広げながら、「母の日を、母の健康を想う日に。」という新しい文化を育んでいきます。
渋谷未来デザイン理事 (渋谷区副区長) 松澤香さんのコメント
渋谷区は、ダイバーシティ&インクルージョンを基にしたまちづくりを推進する中で、母親である皆さんを含むあらゆる人が自分の人生を意思決定していけるよう、多様な働き方が可能となる社会を目指しています。そのためにも健康管理はとても大切なことであると考えます。今回の取り組みを通じて、皆さんが今一度ご自身の健康について考えたり、気づくきっかけになることを期待しています。
渋谷区教育長 伊藤林太郎さん のコメント
母のウェルネスにまつわる5つの記念日の制定、おめでとうございます。子供たちの健やかな成長の陰には、いつも優しく、温かく、そして力強くそれを支えるお母さんたちの存在があると思います。普段は子供のことを優先してお母さん御自身のことは後回しになりがちかと思いますが、5つの記念日を通じて、子供たちがお母さんのウェルネスについて考え、感謝とアクションを起こすきっかけになることを願っています。
渋谷女子インターナショナルスクール 校長 赤荻瞳さん のコメント
私は渋谷女子インターナショナルスクール 校長をやっていて、学校の中では生徒たちの母親になった気持ちで接しています。生徒たちの親御さんたちとも関わる時間が多く、日頃からお母さんから子供への愛情を感じることが多いです。私もお母さんの健康を想いやったギフトを送りたいと思います。渋谷から発信する身として、渋谷からこのような温かいプロジェクトが始まったことを楽しみに思っています!
データからみえる「親子の健康意識」とは?
15〜59歳の男女250名を対象に調査を行ったところ、約4割の人が「お母さんの健康状態を日常的に会話し、よく知っている」とは言えないことがわかりました。さらに注目すべきは、「母の日のプレゼント選び」における健康意識の違いです。
「母と日常的に健康について会話している層」では、プレゼント選びの際に「健康に気づかっているか」を意識する人が約10%いたのに対し、「年に数回しか会わない層」では、わずか1.8%にとどまりました。一見すると「たまにしか会わないからこそ健康を気づかうのでは」と思われがちですが、実際には、日常的に健康について話していないと、そうした意識はプレゼント選びなどの行動にも反映されにくいことが明らかになりました。
「母の日」前日の5月10日開催! 展示イベントのご紹介
今回、新たに制定された「母の血流の日(めぐりズム)」「母の歯の日(ピュオーラ)」「母の肌の日(株式会社ファンケル)」「母の自分らしさの日(わたしたちのウェルネスアクション)」に込められた想いが並ぶ展示イベントを、「母の日」前日の5月10日にMIYASHITA PARKで開催します。
渋谷区内小中高大学生も参加する、母の日のメッセージカードを記入できるイベントです。会場では、母の日のギフトとしてお母さんへお贈りいただける「メッセージカード」と「サンプリングアイテム」を無料でお渡ししています。 当日12時すぎには渋谷区の小学生も参加いただく予定で、メディア取材も可能となっております。お母さんご自身も、家族のみなさんも、ぜひお越しください。
日付:5月10日(土)
時間:11:00〜18:00 ※サンプリングアイテムは無くなり次第終了となります
場所:MIYASHITA PARK North 2F テラススペース(〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-20-10)