バーチャル空間「京都館 PLUS X」で渋谷区の小学生のアート作品を展示

プレスリリース


子ども第三の居場所「みらいの図書室」と連携し、公共空間を高度に利用したメタバースを活用した子どもの教育や地域交流を目指す

渋谷未来デザインと大日本印刷株式会社(以下、DNP)、渋谷区立宮下公園の指定管理者の宮下公園パートナーズが実証実験を行っている「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」で展開するバーチャル空間「京都館PLUS X」(*1)にて、渋谷区の小学生が描いたアート作品を7月26日15時より展示します。
https://shibuya-miyashitapark.parallel-city.jp/project/kyotokan/

本取り組みは、渋谷未来デザインが公益財団法人日本財団の助成のもと、さまざまな環境の子どもたちが集まり、未来への関心や共感性、生き抜く力を高めていくことを目的とした地域支援事業である「みらいの図書室」で行うプログラムの一環として、京都市職員の協力のもと、子どもたちの教育におけるバーチャル空間の活用や、バーチャル空間を通じた渋谷区・京都市の地域交流を目指したものです。
渋谷未来デザイン、DNP、京都市が連携し、渋谷区の小学生が京都の伝統的な食べ物・工芸品・観光名所などをテーマに描いたピクセルアートを「京都館PLUS X」の一区域で展示します。

取り組みの背景

渋谷未来デザイン・DNP・宮下公園パートナーズは、2021年7月にバーチャル空間「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」をオープンし、謎解きイベントやアート展などさまざまなイベントを展開しています。現在DNPと京都市は、同空間上に国内外のどこからでもアクセスでき、複数の参加者同士で京都の伝統文化や伝統工芸品などを体験・購入できる「京都館PLUS X」を構築し、実証事業として運営しています。
また、渋谷区と京都市との連携においては、2019年に開催された「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2019」(*2)で、門川 現・京都市長と長谷部 現・渋谷区長が持続可能なまちづくりをテーマにトークセッション実施するなど、都市間連携につながる取り組みを行い、現在は渋谷未来デザインのパブリックパートナーに参画しています。

今回、京都市と渋谷区の地域交流、教育分野におけるメタバース利用を目的に、子供たちへの学習とアート作品の展示の場として活用していきます。

アート展の特長

1.小学生と京都市との交流で生まれたピクセルアートをバーチャル空間で展示
小学生たちは、バーチャル空間「京都館PLUS X」を回遊しながら、京都の伝統的な食べ物・工芸品・観光名所などを京都市職員から学び、その内容をもとにピクセルアートを描いています。普段は出会えない各地域の人同士が、「京都館PLUS X」でのコンテンツ鑑賞やコミュニケーション、ワークショップなどを通じて交流することで、アート作品の制作につながっています。

2.バーチャル空間の展示により、全世界で鑑賞が可能
アート作品などのリアル展示会では、会場の確保、作品の搬入・搬出、会場の営業時間や所在地など、物理的な条件や制限などがあります。今回は、バーチャル空間にアート作品を展示することで、誰もがいつでも自由に見ることができます。利用者は自身の分身となるキャラクター(アバター)を選んで、同時に参加しているユーザーと音声で会話できるほか、展示しているアート作品を撮影することもできます。

みらいの図書室 「渋谷の子どもたちが京都を描いてみた!」実施レポート

今回のプログラムは、計3回にわたるワークショップにて構成しています。

第1回目は、「バーチャル空間を通じて、京都について学ぶ!」をテーマに、バーチャル空間「京都館PLUS X」を回遊しながら、京都市職員と交流しました。バーチャル空間上でのコンテンツ鑑賞を体験し、「京都の伝統的な食べ物は、どんなもの?」「京都の観光名所はどんなところ?」など対話を通じて、これまで知らなかった京都について知ることができました。
プログラム後半では、ひとり1台ずつスマート端末を手に取り、実際に操作をしながらアバターとして自由自在にバーチャル空間上を歩き回りました。バーチャル上で表現された空間に夢中になりながら、空間内に登場する舞妓さんを探したり、バーチャル空間での自撮りなどをたのしみました。

第2回目では、「京都をイメージしたピクセルアートをつくってみよう!」をテーマとし、第1回目のプログラムで学んだ京都の伝統的な食べ物・工芸品・観光名所などについて、折り紙を用いて、ピクセルアートとして創作しました。子ども達は、それぞれすきな題材を選び、それぞれのピクセルアートづくりをたのしみました。京都についての興味を喚起された子ども達は、「八つ橋をたべてみたい!」「キラキラの金閣寺をみてみたい!」などと言いながら京都に思いをはせながら作品をつくることができました。

最終回となる第3回目では、「バーチャル空間に展示された作品をみにいこう」をテーマに、バーチャル空間「京都館PLUS X」おいて展示がはじまりました作品の鑑賞会を行う予定です。

渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE(パラレルサイト)について

https://shibuya-miyashitapark.parallel-city.jp/
東京都渋谷区は、まちづくりマスタープランとして、人々がいきいきと過ごせるパブリックスペースの創出や利活用を掲げています。これを受けて、DNP・一般社団法人渋谷未来デザイン・宮下公園パートナーズの3者は、バーチャル空間「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」を2021年7月7日にオープンし、公共空間の高度利用に向けた取り組みの一つとして実証事業を行っています。

本空間の利用の一つとして、渋谷区が目指す未来像「ちがいをちからに変える街」に基づき「You’re the World」をコンセプトとし、さまざまなキュレーターを通じて、文化・価値観・世代などの「ちがい」に潜む「感性」を体験できる場を提供しています。渋谷に住む人・働く人・遊ぶ人だけでなく、さまざまな企業・クリエイター、また世界中から「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」にアクセスする人と共創し、新しい体験やカルチャーを世界に発信していきます。

「子ども第三の居場所 みらいの図書室」拠点とは

「みらいの図書室」は、子ども第三の居場所コミュニティモデルとして、主に小学生を対象に宿題のサポートに加えて様々なデジタルツールを活用したクリエイティブプログラムや、SDGs 視点での社会教育、実験、体験学習のプログラムを提供し、未来への関心や共感性、生き抜く力を高めていくことを目的とした地域支援事業です。

「子ども第三の居場所」とは
子どもたちが安心して過ごせる環境で、自己肯定感、人や社会と関わる力、生活習慣、学習習慣など、将来の自立に向けて生き抜く力を育むことを目的として、日本財団が中心となって2016年より全国に開設しています。
同時に、学校や地域、専門機関と連携し、「誰一人取り残されない地域子育てコミュニティ」のハブとしての機能を担っていきます。現在全国に74ヵ所設置され、2025年度までに全国500拠点の開設を目指しています。(2022年1月現在)
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/child-third-place

「京都館Plus X」の推奨動作環境 : PC、スマートフォンのブラウザで利用できます。
【PC】
CPU・Core i7以上(Intel CPUの第7世代以降、またはそれと同等以上のパフォーマンスのもの)、
メモリ(RAM)・8GB以上、推奨ブラウザ・Google Chrome
【スマートフォン】
・iPhone : iPhoneX(iOS14)以降、推奨ブラウザ・safari
・Android : Android10以降、メモリ(RAM)・4GB以上、推奨ブラウザ・Google Chrome

※1京都館PLUS Xへのアクセスはこちら 
※2 SIW2019レポートの詳細はこちら 
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