ストリートバスケットボールの“聖地”をみんなで守ろう
公園というパブリックな環境で育まれるスポーツ⽂化は、競技だけではなく⼈⽣を豊かにするというスポーツの持つ魅⼒を提供します。今までにない盛り上がりを⾒せる⽇本のバスケットボールシーンにおいて、公園のバスケットボールはその⼟台であると⾔えます。
その⼀⽅で公園というパブリックなスペースで⾏われるバスケットボールは、ゴミや騒⾳、利⽤ルールの問題など、パブリックがゆえの調和が求められます。誰もが利⽤できるコートが増えることによってプレイヤーが増えることは好ましくても、それによって地域や社会において新たな問題を⽣み出すことは、その発展を⾃ら⽌めてしまうことになりかねません。
バスケットボールがパークスポーツの主役になる上で必要なのは、コートとプレイヤーだけではなく、そこに⽣まれるコミュニティであり、「⾃分たちのコートは⾃分たちで守る」というコートへの感謝や愛、そして⾃治のスキームです。 コートの⾃治や帰属意識を考えるきっかけとなり、⾃分たちのコートは⾃分たちで守るという意識がより芽⽣えていく未来のために、公共の場にふさわしいコートリノベーションとは何だろう︖と考えた時に、⾏政や企業の⽀援だけではなく、これまでの利⽤者やプレイヤー、バスケを愛する全ての⼈たちと共に実現すべきだという考えに⾄りました。
そのためにもクラウドファンディングという⼿法を使い、”みんなで守るコートリノベーション”と題したプロジェクトを始動いたします。
本プロジェクトは代々⽊公園バスケットボールコートのリノベーションを通じて、⽇本中のコートに⾃治のスキームや帰属意識が⽣まれること、またどこかのコートのリノベーションが必要なときには、本プロジェクトのように利⽤者たちが⾃発的に⾏動を起こすことができるというロールモデルになることを⽬指しています。
ご⽀援、応援のほどよろしくお願いいたします。
YOYOGI PARK PLAYGROUND Renovation Project
この実⾏委員会のメンバーは、「ALLDAY」と、「⼀般社団法⼈ピックアッププレイグラウンド」、「⼀般社団法⼈渋⾕未来デザイン」によって構成されています。実⾏委員会と代々⽊公園がパートナーシップを組み、今夏、コートの⾃主改修を⾏いますが、その資⾦の⼀部をクラウドファンディングによって募ります。
プロジェクト概要
・代々⽊公園バスケットボールコート2⾯(北⾯、南⾯)のフロア改修
・代々⽊公園バスケットボールコート2⾯(北⾯、南⾯)のリングとバックボードの改修(4基)
フロアについて2⾯ともデザインが⼀新いたします。
全⾯改修に必要な費⽤︓約1,500万円
※うち半分をクラウドファンディングでの調達を⽬指しています。
クラウドファンディングプロジェクト
期間:2022年6月15日(水)18:00~ 7月15日(金)23:00
https://readyfor.jp/projects/yoyogiparkplayground
関連インタビュー/FLY Basketball Magazineより
https://flymag.jp/feature/yoyogiparkplayground/
代々⽊公園バスケットボールコートとは︖
東京・渋⾕の代々⽊公園、B地区の陸上競技場とサッカー場の間の街路にあるのが代々⽊公園バスケットボールコートです。このコートは2005年、株式会社ナイキジャパンから東京都に「いつでも誰でも使うことができるスポーツプレイグラウンド」として寄贈されましたが、都内では珍しく、フルコート2⾯という規模感や、渋⾕という好⽴地もあって、これまで多くのプレイヤーから愛されてきました。また、2005年の寄贈と共に⽣まれた5on5のストリートバスケットボールトーナメント「ALLDAY」は、実に
17年間に渡ってキープされ、Bリーグや3⼈制バスケットボールの⽇本代表など、様々なカテゴリに多くの選⼿を排出して来ました。
2006年には今は亡きNBAのスーパースター「コービー・ブライアント」が来訪し、観戦⽤ベンチを寄贈。2018年に同じくNBAのスター選⼿「ラッセル・ウェストブルック」が来⽇した際には、「⽥臥勇太」や「富樫勇樹」といった⽇本のトップ選⼿も集結するなど、⽇本のストリートバスケットボールの“聖地”として、国内外に広く知られるプレイグラウンドとなりました。
コートの⽼朽化と修繕
代々⽊公園バスケットボールコートのリノベーションが⾏われたのは2009年の⼀度きりのみで、その後は部分的な修繕は⾏われてきましたが、経年劣化で痛んだコートはいよいよ全⾯修繕すべきタイミングを迎えています。平⽇・週末に関わらず⼤勢のプレイヤーたちが⾃由にバスケットボールを楽しむことができるこのコートは、それゆえ消耗が激しく、いま現在は主にフロアの凹みや削れ、ひび割れなどが散⾒される状況で、安全にプレイできる環境とは⾔い難い状況です。
⼦どもから⼤⼈までさまざまなプレイヤーが利⽤し、また国内外からも⽇本のストリート・バスケットボールの聖地としての来訪も多いこのコートは、誰もが安全に利⽤することのできるコートであるために、今こそリノベーションすべきタイミングです。
ALLDAYとは︖
ストリート×バスケットボール
⽇本のストリートボール(ストリート・バスケットボール)界が誇る最⼤級の屋外5ON5トーナメントが、「ALLDAY 5ON5BASKETBALL TOURNAMENT」です。2005年の初開催からこれまで、「年齢・性別・国籍・キャリア及びカテゴリ⼀切不問の完全オープンエントリー制」のトーナメントを過去17年の間におよそ50⼤会を開催し、⼤会ごとに50チーム(およそ500名)の参戦選⼿と数千⼈の観客が集うビッグゲームとして国内外から注⽬を集めるまでに成⻑してきました。過去には海外の著名なプレイヤーや⽇本代表選⼿、Bリーグ在籍のプロ選⼿なども数々参戦し、今や代々⽊公園バスケットボールコートの利⽤者はもちろんのこと、⽇本中から参戦チームが集結するストリートボールの象徴的な⼤会として知られています。
⼀般社団法⼈ピックアッププレイグランドとは︖
ゴミ拾い×バスケットボール
「PICK UP PLAYGROUND」は、公園にバスケットボールコートがあり続ける、また⽇本中に増えていくという未来のために、⾏われるイベントです。海外では公園に集まった多様なプレイヤー達が即席のチームを組んで⾏うゲームのことをピックアップゲームと呼びますが、コートの周りのゴミ拾う⾏為も含めて「PICK UP PLAYGROUND」と名づけました。イベントに集まったプレイヤーは⽼若男⼥問わず全員でピックアップゲームを⾏い、終わったあとは参加者全員でゴミを拾う。そのイベントを通じて、顔⾒知りが増え、⽇常的な利⽤の中でも会話が⽣まれ、ひいてはコミュニティが育まれていく。コミュニティによってコートには⾃治が⽣まれ、そのコートの利⽤のルールが利⽤者のモラルによってつくられていく。そんな未来を描いています。
https://pickupplayground.jp