カルチャーの街・渋谷で新たな可能性
9月1日(水)〜5日(日)までの5日間、『Nike SB Sandy’s City Miyashita Open』として、MIYASHITA PARKの渋谷駅側エントランスエリアを、スケートボーダー向けに開放しました。このイベントは、スケートボードを楽しめる場所の提供だけでなく、スケートボードコミュニティの増加を前提とした街デザインの提案という社会実験を目的として実施しました。
自由滑走が可能な「Free Skate Session」のほか、女性のみで楽しむ「Girls Night」、初心者が挑戦できる「Beginner Lesson」などのコンテンツを用意し、5日間で延べ259名がチェックインしました。期間中は上達に励む子どもたちや、仕事の休憩中に滑走するサラリーマンの姿も見られました。使用したセクションは、宮城県仙台市の被災地跡に設置されたスケートパークへの寄贈を予定しています。
今回はフェンスで囲まれたスケートパークではなく、日常の街の中に環境を作ることで、街とスケートボーダーが、お互いに理解し合える場になるように、敢えてこの場所を選びました。人通りの多いエリアで行ったため、初めてパフォーマンスを目の当たりにした人も多かったようです。
最近は東京五輪での選手の活躍もあり、競技人口が急増。しかし、熱気を帯びる一方で、以前から街中でのマナーが問題視されています。これまで街もスケートボーダーもお互いを理解し合えない平行線が続いていましたが、両者が交わる機会を作ることは、マナーなどの啓蒙の機会にも繋がると考えています。
今回は試験的な意味合いが大きかったですが、街とスケートボーダーが共生する兆しは見られたように感じました。その可能性が、カルチャーの中心地・渋谷から全国に広がることを望んでいます。