渋谷区のスマートシティ化を推進するため、ICTベンダーやネットワーク事業者、サービス事業者などの会員企業を巻き込みながら専門家と組成するコンソーシアム会議「渋谷データコンソーシアム」。
そのなかで、最新の知見の共有と会員企業間の連携促進を目的に定期的に行なっている「勉強会」が5月20日に開催されました。
第7回目となる今回は、会員企業のなかから三井物産株式会社と、株式会社ハイコンセプトが、その取り組み事例を紹介。
三井物産株式会社からはまず、2020年4月に同社内に設立されたエネルギーソリューション本部の事業を説明。総合商社として初めて2050年の「Net-Zero Emission」達成を目標に設定し、環境と調和する社会をつくる取り組みを始めています。
また、現在渋谷を舞台に博報堂との協働により行なっている取り組み「shibuya good pass」は、テクノロジードリブンではなく“生活者ドリブン”のスマートシティ化の取り組みとして注目を集めています。
ほかにも、同社がその総合力を活かして推進するスマートシティへの取り組みは多岐に渡ります。
株式会社ハイコンセプトは、渋谷に拠点を構えるデータマーケティングの企業です。近年は世界中の大手企業が活用するプロダクト分析ツール「mixpanel」の国内代理店となるなど多方面で躍進を続けています。
今回は多数のプロジェクトのなかから、街とAR技術を掛け合わせた事例として、スマホやゴーグルを通して見ると卓上に渋谷の街の立体映像が立ち上がり、そのなかに広告が埋め込まれているといった先進的な体験創出や、博物館の内部に実装したAR空間の中をユーザーが歩くことができ、そこでデジタルヒューマンが館内の説明をしてくれるというプロジェクトなどを紹介しました。
より手軽にAR技術が社会実装されることを目指して推進される同社のARプロジェクト。その応用形として、渋谷の街なかではこんなことが出来るのでは? という刺激的な提案も。
今回の勉強会では、こうした2社の取り組み事例紹介のほかに、今後同コンソーシアムがほかの都市と連携していくためのビジョンについても説明。コンソーシアムの会員企業とともに国内各都市と連携することで、それぞれのスマートシティ化のスピードアップと、他都市での事例がスムーズに横展開される体制づくりを目指して定期的に意見交換を行なっていく予定です。
渋谷データコンソーシアムは、現在も会員企業の募集を行なっています。
詳細は下記特設ページをご確認ください。