「それぞれの豊かさを実現する街」を目指し、スタートアップエコシステムの発展を促進
渋谷区は、産官学連携による渋谷区内におけるスタートアップエコシステムを更に発展させるための組織「渋谷コンソーシアム~ Shibuya Startup Deck(シブデック)~」(以下、「本組織」という。)を設立し、本日記者発表会を開催いたしました。
本組織は、「スタートアップ」という言葉の概念を「既存の考えに囚われず挑戦する」という概念へと捉えなおし、その概念から生み出される新しい技術・サービスによって「それぞれの豊かさが実現する街」を形成することをビジョンとしています。そのために本組織では、共助のあるコミュニティづくり、スタートアップフレンドリーな環境整備、新しいサービス・技術の社会実装支援、グローバル化の4つを主な実施事項とし、それぞれに沿った取組みを推進していきます。
推進にあたっての組織体制は、多様性と寛容性という特色をもった渋谷らしく、ホロクラシー組織の考え方を導入し、旧来のトップダウン的でない組織を目指します。
本組織のチェアマンには、元通産官僚の大学教授として、経済界・行政機関に数々の人材を輩出してきた鈴木寛氏にご就任頂き、渋谷の次の産業を担う人材・企業育成に官民学連携して取組んでいきます。
また、本組織名称である「Deck」の和訳には、スケートボード、プラットフォーム、プレゼンテーションという意味があります。スケートボードはだれでも気軽に始められるスポーツです。また、何度転んでも挑戦する姿は、スタートアップ企業の姿にも似ています。本組織の会員各者と連携してプラットフォームを作り、渋谷発のスタートアップ企業が世界に羽ばたくようにという願いを込め「Shibuya Startup Deck」という名称としました。
本組織の取組みを推進することで、誰もが新しいことに挑戦しやすい環境をつくり、渋谷区内のスタートアップエコシステムの更なる発展を促進し、渋谷から生まれる新しい技術・サービスによって「それぞれの豊かさが実現する街」を形成していきます。
渋谷区内で実施いたしました設立発表会には、本会のバイスチェアマンである長谷部健渋谷区長、チェアマンである東京大学・慶應義塾大学教授・鈴木寛氏より、ご挨拶と本会の設立趣旨を説明させていただきました。
長谷部健渋谷区長は、
「いよいよこの渋谷でスタートアップのコンソーシアムが具体化し動き出す段階まで来ました。 今回のコンソーシアムは『Shibuya Startup Deck』という名前に決まりました。 “デック”というのは、渋谷らしくスケートボードにちなんだ言葉であり、世に浸透していく中で親しみをこめて『シブデック』と呼ばれたらいいなと思っています。 このコンソーシアムから生まれたスタートアップがどんどん活躍して、まずはコロナ禍の世の中における課題などの解決に向けて新しいイノベーションを起こしながら、行政も協力して新しい街づくりを進めていければと思います」とコメント。
鈴木寛氏からは設立経緯や「渋谷スタートアップ大学」の構想が語られ「オール渋谷のパワーでスタートアップを盛り上げていきましょう」と呼びかけました。
また、渋谷区としてはニューノーマル時代のための新しいアイデアを広く公募し、実現化を目指す事業「Innovation for New Normal from Shibuya」を今年6月25日より開始いたしました。
これは、スタートアップ企業に限らず大学、研究機関などから、さまざまな分野の社会課題を解決する新しいテクノロジーやアイデアの募集し、採択された案件は区の担当部署・担当者と調整し、迅速に社会実証するプロジェクトです。現在、約100(そのうち海外企業が約10)の企業・団体・大学・研究機関から応募いただき、随時実現化しています。
なお、一般社団法人渋谷未来デザインも本会に参画し、事務局として渋谷区のスタートアップを支援いたします。