2019年11月22日、“いい夫婦の日”
渋谷区役所へ婚姻届を提出したカップルのうち希望者に、渋谷未来デザインが主催となり、「妊活キット」の無償配布が行われました。
一般的に「妊活」というと女性主体となる場合が多く、男性側の参加意識は低くなってしまいがちなもの。また、今回配布した「妊活キット」のように簡単なソリューションツールがあることも、まだまだあまり知られていないのが現状と言えるでしょう。
キットは男性用と女性用の2種類。
男性には、精子の状態を簡単にチェックできるツール「Seem」。
女性には、卵巣年齢をチェックできる「F check」が手渡されました。
いずれもスマホと連動して検査結果を確認できる画期的なホーム用キットです。
<右>精子の状態をチェックできる「Seem」(株式会社リクルートライフスタイル)
<左>卵巣年齢をチェックできる「F check」(株式会社F Treatment)
この取り組みのきっかけとなったのは、9月に開催された「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA」に「Seem」のブース(株式会社リクルートライフスタイル)が出展されたこと。
出展後も継続してリクルートライフスタイルと渋谷未来デザインは、少子高齢化時代の社会課題解決の方法を模索。その中で活動の趣旨に賛同いただいた株式会社F Treatment(「F check」)も加わり、今回実証実験として、2社の妊活ツールの無料配布が実施されました。
当日、渋谷区役所へ婚姻届を提出した97組のうち42組、当初の予想を上回る約40%のあたらしい夫婦にキットを配布。
キットを受け取った夫婦へアンケート調査を行なったところ、
「夫婦のライフプランを考える良いきっかけとなった」
「将来を考える上で役に立った」
といった意見が半数以上寄せられました。
また、妊娠を望む時期は未定との回答も含め、2年先以降での妊活を考えている夫婦が約40%というアンケート結果の中、ほとんどの人が「将来に向けた初期段階の妊活としてこのようなキットの活用が大切な事だと感じている」という意見でした。
この妊活キット配布によって、女性と共に男性にも妊活に関心を持ってもらい、夫婦一緒のプレコンセプションケア*の大切さに気付いてもらえるきっかけになれたのなら、この施策は成功と言えるでしょう。
同時に、夫婦がふたりで共に妊活を考えていくための重要な役割として。これらの先進的な妊活ツールが有効であることもあらためて確認されました。
※プレコンセプションケア = 将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うこと
渋谷未来デザインでは、今後も継続的に「妊活を考える」という視点から始まり、働き方を含めた夫婦のライフプランまでを見据えた子育て支援事業を推進していきます。