
SHIBUYA Urban Farming Projectでは、昨年度に引き続き、渋谷区の小学校で展開される探究学習「シブヤ未来科」へ、都市農と地域循環をテーマにした体験型カリキュラムを提供しています。
今年度は渋谷区立加計塚小学校5年生の探究学習の授業で4月から取り組みをスタート。身近な野菜や都市農について学び、考え、校庭の畑で実際に育てた野菜を、夏にはみんなで調理して食べる。そしてその体験を踏まえてさらに学びを深めていく——このカリキュラムを通して、子どもたちが“食”を通じて地域や世界とつながり、持続可能な社会の一員として自ら考え、行動する力を育んでいくことを目指しています。

目指すゴールは、自分たちでつくる“World Vegetable Restaurant”
授業はまず、子どもたちにとって身近ゆえに見過ごしがちでもある“野菜”についてあらためて考えていくことから始まります。自身の生活と野菜との関係性を見つめ直し、また野菜について知ることをきっかけにして食にまつわる社会課題についても学んでいきます。

世界には想像以上に多彩な食文化が広がっていること、自分たちも普段から食べている野菜が世界では多様に調理され食されていることを感じながら、目指すは“World Vegetable Restaurant produced by 加計塚小学校 5年生”と題して、自分たちが育てた野菜を使い世界の料理を作って食べること。
目標を見据えながら、畑でどんな野菜を作るのか、その野菜でどんな一皿を作るのかを自分たちで考える。その決定プロセスもまた大切な学びになっていくはずです。


“アーバンファーミング”ってなんだろう?
アーバンファーミングとは、「みんなと仲良く、都会で野菜をつくること」——。
都市で野菜を育て、収穫し、食べるアーバンファーミングは、いま世界的に生まれている潮流であり、それが野菜だけでなく都市に多様なコミュニティも育んでいくこと、環境負荷を軽減できることなども踏まえて、都市農がサステナブルな都市や暮らしの醸成につながっていることを子どもたちに理解してもらいます。
アーバンファーミングの国内外での実践例を学ぶとともに、“都市の真ん中で野菜を育てる”だけでなく、“みんなで採れたての野菜を食べる(それがいちばんおいしい!)”という「ファーム・トゥ・テーブル(Farm to Table)」を、授業を通して体験していきます。

畑の野菜たちは着実に成長中!
4月末の授業では早速畑に様々な野菜の種や苗を植えました。きゅうり、なす、ピーマン、ミニトマト、唐辛子、枝豆、レタス、ほうれん草…、子どもたちの手で毎日の世話が始まっています。







このカリキュラムでは夏までの授業を通じて、渋谷区が考える「未来に必要な3つの能力」を育んでいきます。
「自ら考え判断して学び続ける自己調整力」
⇒食べたい野菜料理を考え、育てる野菜を決め、育てること
「多様な仲間と協働して新たな価値を生み出す創造力」
⇒みんなで野菜を育てること、それを調理すること
「自分が思い描く未来を実現する挑戦力」
⇒夏に収穫する野菜を調理することを想像し、育成し続けること
みんなで考え、野菜を育てて、食べる。その過程で新たな関心の糸口を見つけ、カリキュラムのあとにも学びの体験をつなげていってほしい。またそのなかで、世界は“食”を通じてつながっていることも感じてほしい。ただの“農作業体験”にとどまらない、SHIBUYA Urban Farming Projectの探究学習の取り組みに、今後もご注目ください。

