新しい時代を切り開くエネルギーは、基礎学力とクリエイティブマインドが掛け合わさることで生まれていく
渋谷発の新しい「学び」のスタイルを発表
一般社団法人渋谷未来デザイン(代表理事:小泉 秀樹)は、渋谷における教育・学びのあり方について「未来の学校」ホワイトペーパーを公開しました。本レポートは、SOCIAL INNOVATION WEEK(SIW)2024の「SIW DIALOG」にて行われた議論と実践をもとに、次世代の学びを共創するための課題と提言をまとめたものです。
<SIW PAPER「未来の学校」はこちら>
https://social-innovation-week-shibuya.jp/dl/siwpaper_mirainogakko.pdf
< 未来の学校|SIW2024アーカイブ はこちら>
SIW PAPER「未来の学校」参画企業・団体
株式会社AOI Pro、ヤマハ株式会社、株式会社NHKテクノロジーズ、株式会社NHKエンタープライズ、渋谷区、一般社団法人渋谷未来デザイン
SOCIAL INNOVATION WEEKとは
SOCIAL INNOVATION WEEK(SIW)は渋谷未来デザインが主催する日本最大級(※1)のソーシャル&カルチャーデザインの祭典です。
SIW2024では、産官学民が垣根を超えて混じり合い、新たなソーシャルアクションやカルチャーの創出を行いました。
SIW2025は2025年10月27日(月)-11月3日に開催予定です。
SOCIAL INNOVATION WEEK 公式サイト:https://social-innovation-week-shibuya.jp
※1 自社調べ
背景と目的
少子高齢化・テクノロジーの進化・創造的人材の育成など、教育を取り巻く社会環境は大きく変化しています。渋谷区では、令和6年度より公立小中学校全体に「シブヤ未来科・探究学習」を導入し、地域や企業と連携した新たな教育プログラムに挑戦しています。
本プロジェクトは、渋谷区教育委員会、民間企業、教育の専門家とともに、学校を「未来社会を創る場」として再定義し、児童・生徒が主体的・協働的・創造的に学べる教育環境の実現を目指しています。
主な取り組み
体験を通じた探究学習の実証
没入型インタラクティブ空間「CELL」において、ヤマハ株式会社の開発した「ボーカロイド教育版」を活用した音楽・プログラミング体験を実施。子どもたちの創造力と表現力を育む新たな学びのかたちを検証しました。また、株式会社NHKテクノロジーズ、株式会社NHKエンタープライズも、子供たち向けのロボットプログラミングを体験を実施、企業・教育現場と共にプログラムを設計・運用し、多様なパートナーとの連携を行いました。
教育現場との継続的な対話
中学校教員・コーディネーター・教育委員会との意見交換を通じ、学校現場での運用可能性や課題、子どもたちのリアルな声を反映した提言を作成しました。
提言の要点
・「学び」を「社会・地域・テクノロジー」と接続する仕組み
・主体的に学びを選び、創造・協働を楽しむ学習環境
・授業・教科横断・評価方法のアップデート
・学校を地域の“共創拠点”とするインフラ整備
今後の展望
「未来の学校」構想は、単なる教育プログラムの刷新にとどまらず、学校を核にした新しい社会のエコシステムを構築する試みです。渋谷での実践が、他地域や国レベルの教育改革にも波及するモデルとなることを目指し、今後も提言の実装とアップデートを続けてまいります。
<株式会社AOI Pro.について>
株式会社AOI Pro.は広告映像制作をコアビジネスとするアジアトップクラスの映像プロダクション。映像制作に必要なリソースをグループ内に完備し、映画やドラマ制作はもちろんのこと、海外事業や最新テクノロジーを用いた映像+αのコンテンツ制作・サービスの提供を行っています。今回の「SIW DIALOG『未来の学校』プロジェクト」においては、同社のみらい共創プロジェクトチームが開発したゴーグルレス没入体験空間「CELL」を提供し、産官学民連携で渋谷から「学びの未来」の可能性を考えるプロセスを、幹事会社として対話・構想・実証の場を推進しました。
<ヤマハ株式会社について>
ヤマハ株式会社は1887年創業。音・音楽を中心にした事業を通じて磨いてきた感性と多彩な技術を融合し、“楽器”、“音響機器”、“その他(部品・装置など)”の3つの領域でグローバルに事業を展開しています。
今回のSIW「未来の学校」では「歌を作る力で学習をアップデートする」と表し、ヤマハの歌声合成技術「VOCALOID」を用いたタブレットで直感的に歌づくりができるアプリケーション「ボーカロイド教育版」と、AOI.Pro様のインタラクティブプロジェクション「CELL」を融合し、歌作りを通した探究基礎としての学びの場を提供しました。
<株式会社NHKテクノロジーズについて>
NHKテクノロジーズは、公共メディアNHKを技術で支える総合技術会社です 。番組制作から、放送の送受信、放送設備の整備、情報システムの開発・運用、ネットメディアサービスまで、放送全般に対する幅広いニーズに技術を通じて応えています 。また、XR・イマーシブ表現や、次世代ネットワーク、セキュリティ強化など、新しい技術の活用にも積極的に取り組んでいます。創造性豊かな企業文化と多様な専門性のもと、公共メディアの業務で培った技術と知見を社会に還元することを使命に掲げ、豊かな文化の創造と社会の発展に貢献しています。
<株式会社NHKエンタープライズについて>
株式会社NHKエンタープライズは、NHKグループの中核を担う制作会社として、公共メディアの理念に基づき、主に映像コンテンツの企画・制作を行っています。教育・教養・文化・ドキュメンタリーを含む多様な分野で、NHK番組をはじめとする公共的価値の高い作品を多数手がけており、国際的なコンテンツ展開やイベント運営なども推進しています。これらの活動は、知識や文化を社会全体にひらくことにも寄与し、次世代への知の継承や学びの機会の創出にも貢献しています。
<一般社団法人渋谷未来デザインについて>
渋谷未来デザインは、ダイバーシティとインクルージョンを基本に、渋谷に住む人、働く人、学ぶ人、訪れる人など、渋谷に集う多様な人々のアイデアや才能を、領域を越えて収集し、オープンイノベーションにより社会的課題の解決策と可能性をデザインする産官学民連携組織です。都市生活の新たな可能性として、渋谷から世界に向けて提示することで、渋谷区のみならず社会全体の持続発展につながることを目指しています。