11月20日、キユーピー株式会社と渋谷未来デザインは「SHIBUYA Urban Farming Project」の第一回目となる勉強会を埼玉県の深谷テラス ヤサイな仲間たちファームで開催しました。
今回は「農体験」をテーマに、収穫体験や食農講座が行われました。
SHIBUYA Urban Farming Projectの概要説明と深谷テラス ヤサイな仲間たちファームの施設の紹介
冒頭にはキユーピー株式会社の續木氏より、SHIBUYA Urban Farming Projectについての概要や進捗を共有し、その後、深谷テラス ヤサイな仲間たちファームを運営している深谷ベジタブルコミュニケーション株式会社の柴﨑氏からご挨拶を頂きました。
ヤサイな仲間たちファームが出来るまでと、ヤサイの魅力について
ヤサイな仲間たちファームは、松村氏が2012年にキユーピーの新規事業社内公募制度「Try ! Kewpie」(※現在は「Kewpie Startup Program」に名称変更)に応募し、採択され10年かけ2022年5月に開業しました。
体験農園とレストランやマルシェを併設するコンセプトを守るための土地探しが難航してましたが、自治体とも連携し、場所の問題や自治体との調整など、数々の困難を乗り越えて想いを絶やさずに進めてきた結果、深谷での開業に至った経緯をお話頂きました。
野菜の魅力についての講座では、旬の野菜について学び、苦味があるピーマンもマヨネーズに含まれる卵黄タンパク質によって苦味が低減されることが確認されており、野菜を食べる工夫によって楽しく食べることが出来ることを再確認しました。
いよいよ収穫体験
当日はあいにくの天気でしたが、幸い雨に降られず収穫体験を行うことができ、ルッコラやリーフレタス、ネギや人参など、さまざまな種類の旬の野菜を収穫しました。
バナナピーマンという熟すと黄色になるバナナの形のピーマンもあり、生で丸かじりしたり、新しい発見も多く、終始笑顔での収穫体験でした。
マヨネーズ作り体験で意外な発見が
マヨネーズの乳化や栄養素、野菜と食べることの相性の良さなどを学びました。マヨネーズ作り体験では、参加者が二人一組のペアになり協力してマヨネーズをつくりました。
マヨネーズ作りに必要な主な材料は、お酢、卵の黄身、植物油。混ぜ方によって乳化の状態が変わり、色や柔らかさも異なりました。
手作りのマヨネーズと工場製のマヨネーズとの比較に加え合わせマヨも体験。マヨネーズと合わせるのはグレープフルーツのポン酢、ケチャップ、ソース、カレー粉、オレンジママレード。変わり種だと思っていたオレンジママレードが好きだという方が多かったです。
農についての学び
東京・渋谷で”プランター”を発明したセロン工業を母体としたスタートアップ企業であるプランティオ株式会社の代表である芹澤氏から、世界のアーバンファーミングについて、農業と農的活動の違い、農の歴史やコミュニティの形成との関連性などについて学びました。
最後に、参加者から一言感想を頂き、今後のSHIBUYA Urban Farming Projectの取り組みに期待する声が多く上がりました。
今年度発足したばかりのSHIBUYA Urban Farming Project。今後は参画企業や地域の皆さまのお力もお借りし、参加する方が楽しく笑顔で取り組める活動を推進して参ります。
実施概要
日程:2024年11月20日
場所:深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム
参加企業:株式会社ABCサステナテーブル AoiPro.株式会社 アヲハタ株式会社 株式会社大広 東急不動産株式会社 東京建物株式会社 ダイキンHVACソリューション東京株式会社 プランティオ株式会社 キユーピー株式会社 一般社団法人渋谷未来デザイン
SHIBUYA Urban Farming Projectとは
都市に住む私たちができることは何かを考え、渋谷区内でのファームの設置支援や、地域団体との連携による食育活動、地域住民が参加できるイベントなどを実施していきます。アーバンファーミング(都市農)を通して都市の緑地化と生物多様性を促進しながら、渋谷らしいコミュニティ形成と新たな食文化の実現をめざします。
https://fds.or.jp/shibuya-urban-farming-project/