「自転車まちづくりの取り組み」自転車・小型モビリティ等の移動データ活用可能性検証に向けたIoT自転車によるデータ収集予備実験を実施しました。
渋谷区自転車活用推進計画である「それぞれの特性にあった自転車利用環境の整備」を検討するにあたって、データに基づく自転車環境の整備を行っていく必要がある中、学校法人明治大学との渋谷区特有の社会課題に対応した先端的まちづくり事業の推進と都市デザインの実践に関する総合的研究に関する共同研究基本契約に則り、9月21日(土)にIoT自転車によるデータ収集予備実験を実施しました。
IoT自転車はパナソニック株式会社の公道走行を可能な実験用電動アシスト自転車で、速度・トルクなどに加え、走行挙動や緯度・経度などをデータとして見ることができるものになります。
今回の実験では、明治大学 建築・アーバンデザイン(佐々木宏幸)研究室の生徒9名にご協力いただき、10時〜16時で渋谷区内で自転車をつかって過ごしてもらい、各種データを収集しました。渋谷区役所を起点として松濤美術館や山種美術館などの文化的な施設や、国立競技場周辺などのスポットを事前にきめて、渋谷区内を過ごしてもらいました。
実際に1日自転車で渋谷区を過ごした学生からは、「歩行者が多く、歩道も車道も人や車で混雑していて自転車で走るのが難しかった。」「車道に自動車が路上駐車されていて、走りづらかった。」「自転車専用レーンが整備されている場所(山手通り)では、安全で快適に走行できた。」などの所感をいただき、自転車利用環境の課題や改善点が明らかになりました。
パナソニック株式会社のIot自転車では停止・押し歩き・惰性走行・普通走行・蛇行走行についての挙動推定結果等をマップで見ることができます。
今後、学生からの所感とデータを組み合わせて、定量的・定性的両面から分析をして、データに基づく自転車環境の整備につなげていきます。