2018.12.21
【レポート】SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 協賛企業報告会
渋谷の各所を舞台に、その数およそ90にものぼる、あらゆるトークセッションやミートアップなどが催された“多様な未来を考える”1週間――SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA。


2018年9月7日(金)~17日(月)に開催された当イベントの協賛企業報告会が行われました。

協賛・協力各社からの来場者が集うなか、まずは当イベントの仕掛け人のひとりとも言える、日本財団 笹川順平さんからご挨拶をいただきました。 「街全体で様々なお客さんが楽しんでいたのが感じられたが、自身でも実際に様々なプログラムに参加してみた。ダイバーシティに理解を深め、頭が筋肉痛になるほどいろんなことを考える時間を過ごしたのは、いつ以来だろう?と感じた。考えを咀嚼し、アクションを起こすことの大切さをあらためて実感しました」(日本財団 笹川さん)

続いて、長谷部渋谷区長が登壇、渋谷の街においての、このイベントの意義を振り返りました。
「これから成熟した国際都市を目指していくというキーワードのもと、日本財団とおなじ志を持って取り組んだのが、このSOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA」。多様性のある社会の実現に対する思い、2020年パラリンピックを真の意味で成功させることへの思い、そうした渋谷の思いを、この街ならではの“情報発信力”を生かして、今後も発信していきたい」(長谷部渋谷区長)

また、澤田副区長は、「渋谷区が掲げる “ちがいを ちからに 変える 街” のビジョンにおいて、シンボリックなイベントとなった。人の繋がり、ネットワークがこの街の最大の財産」と語り、来年度の開催に向けて地域内外の方々の支援をあらためて呼びかけました。
その後、来場された協賛・協力各社の皆さんから一言ずつ、振り返っての感想や反省点、今後のための改善点など、忌憚のない意見を寄せていただきました。

「日本財団の目指す社会のあり方が渋谷区のビジョンと似ていることから共に歩み始めたのが当イベント。しかし多様性を追求するあまりイベントとしての軸が見えづらかったかもしれない。また、多言語での発信ももっと出来たはず。来年以降は異文化交流をもっと充実させ、より良いイベントに育てていきたい」(日本財団 野本さん)

「新感覚の卓球アクティビティ『PONG!PONG!』を出展したが、今回のような取り組みを契機に、渋谷区から世界へ飛び出していけるような企業を目指したい」(株式会社アカツキ 安達さん)

「渋谷スクランブル交差点の人の流れを解析した“波”に乗るゲーム『BIT WAVE SURFIN’』の出展を通して、“街においての多様な未来をつくるコンテンツ”について考えるいい機会になった。会期中は渋谷の各所で催しが行われたが、次回は回遊性をもっと高められると良いのでは」(株式会社カケザン 長尾さん)
「20代の人たちに向けたミートアップイベントを通して、彼らがキャリアについてどう考えているのか、率直な意見に触れられる良い機会になった。」(株式会社ビズリーチ 常盤さん)

「渋谷再開発を機に、テクノロジー企業が渋谷駅周辺に多く集うことになる。渋谷がシリコンバレーのような世界的な技術拠点になることを目指す『BIT VALLEY』の取り組みで参加したが、今回は1000人規模の“#0”。次回は1万人を目指して引き続き構想を練っていきたい」(株式会社サイバーエージェント 野島さん)

「これからも渋谷の企業として、同じく渋谷を拠点とする会社さんと歩みを共にすることは増えてくる。若い力の獲得はいずれの会社にとっても重要な課題となる。来年以降も是非このような機会を活用させてほしい」(株式会社ミクシィ 塚田さん)

「充実したセッションが多数あった。日頃の生活のなかで常に“問い”を意識して過ごすことで未来に対するビジョンが変わることを教わった。来年は、団塊ジュニア世代が高齢者になる2042年問題に着目したシティデザインに関するコンテンツに期待したい」(株式会社シブヤテレビジョン 平田さん)
「規模が大きくなっただけに会場も分散し、プログラムもいろいろあった。見たいもの、参加したいもののスケジュールが重なってしまうなどの問題を解決するため、コンテンツのマッチングや、回遊性の向上などが、来年に向けての課題なのでは」(大日本印刷株式会社 斉藤さん)

「新しいアイデアやイノベーションは、ソーシャルメディアが本質的に根ざしている“会話”というもののなかから生まれる、ということをあらためて考え直す良い機会になった。来年以降は、Twitterを通じて、実際に渋谷に来られない人たちとの“会話”によってこの取り組みが広く拡散するようサポートしていきたい」(Twitter Japan 株式会社 チャンさん)

「渋谷ヒカリエをはじめ、会場の提供などで協力させてもらった。街づくりというものも東急電鉄の大切な仕事。その現場でも、イノベーションが起こる仕組みを地元の方々と模索している。今後も渋谷をあげて“オール渋谷”として共にがんばっていきたい」(東京急行電鉄株式会社 秋元さん)

「会場が分散していたという課題は同じく感じた。来年に向けて、例えば新しいモビリティの実証実験も含めたかたちで、会場間の回遊性を向上させるなどの取り組みも一緒に模索したい」(東急不動産株式会社 福士さん)

「これからは“働き方”においても、違いというものを肯定し、繋がって、新しい価値をどんどん生み出さないといけない時代。“働く” “繋がる”ということについて、いろんな人たちの価値観に触れることが出来た。これからも皆さんと協力して未来を明るくしたい」(パーソルキャリア株式会社 三石さん)
「個人的にもいろんなイベントに参加し、気付きを多く与えてもらった11日間だった。また来年もさらに盛り上げていけるようみずほ銀行としてもサポートしたい」(株式会社みずほ銀行 伊藤さん)

「Yahoo! JAPANの全国統一防災模試というコンテンツを長谷部区長やりゅうちぇるさんらに体験してもらうことで参加した。今後はこのコンテンツもより若い人たちに使ってもらいたいのでこれからも一緒に取り組みが出来ると嬉しい」(ヤフー株式会社 玉置さん)
「今回はHELLO DIVERSITY , HELLO KITTYと題して、キティがSDGsとダイバーシティを伝えていくという取り組みを行い、キティの新しいコミュニケーションの可能性を実感した。イベント側に任せるのではなく、キティの側からもコンテンツ発信ができたことは有意義だった」(サンリオ株式会社 前田さん)

「Dive Diversity Sessionのディレクション/コーディネートを担当。これからも社会課題を探し解決していくために引き続き共にがんばりたい。将来的には、世界各国からボランティアででもこのイベント運営に参加したいと言われるようなカンファレンスにしていきたい」(株式会社AOI Pro. 北村さん)

「渋谷にもっとスペシャルなスーベニアを作りたいという思いで活動を続けてきた。行政とはこれまで組んでこなかったが、渋谷区となら面白いことが出来るのではないかと、今後も期待している」(株式会社ベイクルーズ 和田さん)
最後に、来年もまた9月に実施予定とする次回への意気込みとビジョンが、渋谷未来デザインの金山淳吾からのコメントにて紹介され、閉会となりました。

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2017年にスタートした、渋谷区のフラッグシップ事業としての都市回遊型イベントは「DIVE DIVERSITY SUMMIT」から「SOCIAL INNOVATION WEEK」へ、より充実したプログラムへと進化したと実感しております。昨年は「多様性の捉え方」、今年は「時代の本質」をテーマに様々な有識者からの学び、様々な体験からの発見、様々なコミュニティの結果を感じる年になりました。来年のテーマは実行委員会で検討中ですが、僕個人としてのテーマは「ジェネレーション・プライド」。この時代を生きる僕たち世代はどんな誇り、自信、覚悟を持って未来を作っていくのか。様々な分野のフロントランナーや、絶え間ないイノベーションへと立ち向かう企業の皆さんと、また渋谷の街から好奇心を刺激していきたいと思います。参加いただいた企業の皆さんと一緒に、この時代の可能性、この時代を生きるすべての人々の可能性、そしてこの時代を創る企業の可能性を考える一週間を、これからも作り続けていきたいと願っています。(渋谷未来デザイン 金山淳吾)