2018.11.15
Jリーグサポーターが思う理想の“ホーム”スタジアム像とは?
ーーSCRAMBLE STADIUM SHIBUYA 第2回クロストーク【レポート】#1
SCRAMBLE STADIUM SHIBUYA 第2回クロストーク 〜都市とスポーツの未来〜
2018/11/1 (木) 19:00 – 21:00 @渋谷ヒカリエ 8階 COURT

渋谷の真ん中、代々木公園B地区に、スポーツ・ エンターテインメントの聖地であり、また災害時には防災拠点としても機能する、3万人収容規模のスタジアムパークをつくる。

「SCRAMBLE STADIUM SHIBUYA」と名付けられたこの構想は、9月13日に発表され、同時に第一回のクロストークが実施されました。
※第一回の様子はこちらから

今回はその第二回として、《スポーツ》をテーマに、第一部ではJリーグサポーターの皆さんを、第二部では代々木公園をスポーツに利用している皆さんをパネリストとして招き、公開討論が展開されました。
【第一部】Jリーグサポーター ディスカッション
<パネリスト>(50音順)
阿保幸菜さん(Jユニ女子会 大宮アルディージャサポーター)
植田朝日さん(FC東京・日本代表サポーター、映画監督、劇団主宰、音楽、イベントプロデュース、ラジオパーソナリティなどマルチに活躍)
嘉納伸吾さん(東京ヴェルディサポーター、VERDISTAコールリーダー)
木下紗安佳さん(Jユニ女子会 浦和レッズサポーター)
草野樹理さん(Jユニ女子会 川崎フロンターレサポーター)
栗原直也さん(鹿島アントラーズサポーター、IN.FIGHTコールリーダー)
山崎真さん(川崎フロンターレサポーター、川崎華族代表、等々力競技場の全面改修を推進する会のメンバーとしても活動)
<ファシリテーター>
小泉秀樹(東京大学 先端科学技術研究センター 共創まちづくり分野 教授、渋谷未来デザイン 代表理事)
金山淳吾(渋谷区観光協会 代表理事、渋谷未来デザイン プロジェクトデザイナー)
第一部の討論のスタートは、<サッカーファンの拡大とスタジアムのアクセシビリティ>と題し、ファシリテーターの金山による「プロ野球と比較して、Jリーグのスタジアムは遠くないですか?」という疑問の投げかけから。 楽屋で既に議論は始まってたんだけどさぁ…、と笑い混じりに熱を帯びて植田さんは、「データの取り方によってはJリーグのスタジアムは都市部から遠いとも言えるが、スタジアムがあることでその周辺の街が活性化する、とも考えられる。代々木公園のように既に大都市であるところへスタジアムを作るか、スタジアムを作ることで周辺が活性化するか、どちらにもメリットはある」と語ります。

栗原さんは「試合がない日もジムや、季節によってはビアガーデンなどを目的に、サポーター以外の人たちもスタジアムを訪れる」と、自身のホームであるカシマサッカースタジアムを例に挙げ、川崎のサポーターの山崎さんも「周辺住民にスタジアムを有効利用してもらうことで、地域からの理解が得られる」と同調。

コアなサポーターだけでなく、より広く地域の人々にも愛されることが、良いスタジアムには大切な条件であるように思われます。
また「ホームスタジアム」というものの理想のあり方を問われ、“Jユニ女子会”の発起人でもある阿保さんは「私の場合、実家よりも頻繁に帰るのが“ホーム”スタジアム」と笑いながら、それを「血は繋がっていないが親戚のような集まり」と例えます。

また同じく発起人の木下さんは「地域の幅広いお客さんにいつまでもスタジアムに通ってほしい。例えば高齢の古くからのサポーターには座席に辿り着くまでに何度も休憩が必要なスタジアムもある」として、スタジアムのバリアフリー化の必要性を語りました。 もし代々木公園にスタジアムがあれば、
「近いので仕事の後にもスタジアムに行ける」(草野さん)
「映画を観に行くくらいの気軽さで女性の友達を誘える」(木下さん)
と、女性ならではの意見も。

人々の生活やライフスタイルに根ざし、地域に愛されるスタジアム。今回見えてきた理想のスタジアム像は、そんなところかもしれません。
サッカーをめぐっては地域の人々の共通のトピックを生み、また住民にとって街の誇りと象徴となり「シビックプライド」を育む。

また、サッカーを観るだけの場になるのではなく、そこからコミュニティーが創出されるための場として機能することが、あたらしく誕生するかもしれないこのスタジアムパークにとって大切な役割の一部となるのでしょう。

【第二部】代々木公園スポーツ施設利用者 ディスカッションのレポートはこちら